花鳥参拝帖

参拝した寺社の見どころと御朱印・おみくじの紹介

毘沙門堂【見どころと御朱印】桜や紅葉の美しい門跡の内部拝観

京都の毘沙門堂門跡

京都山科にある毘沙門堂は天台宗五門跡のひとつ。毘沙門堂門跡の名で知られています。四季折々の風景が美しく、とくに春は枝垂れ桜、秋は紅葉でにぎわいます。

毘沙門堂でいただける御朱印

毘沙門天の御朱印

毘沙門堂門跡の毘沙門天の御朱印

御本尊・毘沙門天の御朱印です。参拝時は令和に改元された直後でしたので「奉祝」の文字が入っています。

限定の御朱印

毘沙門堂門跡の限定の御朱印

特別公開記念の御朱印です。参拝時に公開された、霊殿内陣の壁画が印であらわされています。

毘沙門堂門跡では通常・限定もあわせて、多くの種類の御朱印・御朱印帳を受けられます。とくにカラフルな色合いの御朱印が人気で、どれをいただくか迷ってしまいますね。

毘沙門堂の見どころ

毘沙門堂は大宝三年(703)文武天皇の勅願により、行基によって出雲路(上京区)に開かれた出雲寺がはじまりと伝わります。

戦乱で焼失などの後に、この地で再建。後西天皇の皇子・公弁法親王が入寺してより、門跡寺院となりました。

毘沙門堂門跡の極楽橋

最寄りのJR山科駅・京阪山科駅からは、山のほうへなだらかに上っていきます。琵琶湖疎水を渡り、さらに進むと寺の入り口・極楽橋が見えてきます。

わたしが参拝したのは5月上旬。青もみじの緑が気持ちよく、さわやかな気候です。

石段を上り、仁王門をくぐると本堂の正面。ちょうど藤の花も見ごろ、朱塗りの建物との対比が美しいですね。

毘沙門堂門跡の藤の花

本堂より奥にある宸殿などもあわせて観たいときは、入り口で拝観料(500円)を納めます。このときは京都非公開文化財特別公開の期間だったので、霊殿の内陣にも入ることができました。

御朱印帳は先にとのことで、帳面を預けて本堂に上がります。

秘仏の本尊 毘沙門天

毘沙門堂門跡の本堂

本尊は毘沙門天。伝教大師・最澄が延暦寺根本中堂の本尊の余材をもって、みずから刻まれたと伝わる御本尊です。

残念ながら秘仏、扉が閉まった厨子の前には小さなお前立の毘沙門天、むかって左側には不動明王像を安置します。商売繁盛・家内安全のご利益ありとのことで、おまいりを。

毘沙門天と縁の深い動物といえば。その昔、聖徳太子の戦の手助けに毘沙門天があらわれたのが寅年・寅日・寅の刻だったという伝説に由来します。

同じくムカデも毘沙門天の使いとして信仰されています。

ここ毘沙門堂では、お守りとして寅の張り子とムカデのお札(牛王宝印)がありました。お札は厄除け・金運を上げるご利益があるそうで、何匹ものムカデを配した独特の図柄です。

これはご利益ありそう!と思いつつ、なかなかの生々しさに昔かまれた思い出がよみがえり…じ、次回にしようかな!

本堂から奥へは係のかたの説明とともに、グループで案内されます。

龍の守護する霊殿

江戸時代に御所から移築された霊殿。阿弥陀如来を中心に厨子や位牌を安置します。このときは内陣まで入り、修復がおわった障壁画を間近で見ることができました。

琵琶や香炉を持ち、優雅に舞い飛ぶ飛天と迦陵頻伽たち。蓮池の青と金色の背景があざやかです。阿弥陀如来とともに壁画であらわされる極楽浄土の世界。ふだんは前に厨子が置かれているので、隠れて見えないところも多いそう。

そして見上げた天井には守護龍が描かれています。この龍、見る角度によって眼が動くように向きが変わるとのこと。天井龍を見ながらゆっくりと移動します。ぎょろっと動く瞬間がおもしろく、何回も座敷をまわりそうになります。

が、団体行動なのでほどよいところで切り上げ、次の建物に進みます。

動く襖絵 宸殿と庭園 晩翠園

毘沙門堂門跡の庭園晩翠園

案内されたのは、後西天皇の旧殿を拝領・移築した宸殿。ここでは狩野益信筆の障壁画を堪能。部屋によってさまざまな意匠の絵画が楽しめます。なかでも動く襖絵として有名な絵は、逆遠近法によって描かれています。

そのほかにも、鯉が泳いで見えるという圓山応挙筆の板戸の衝立など。トリックアートのような見どころが多いので、ふだんお寺になじみのないかたも楽しめるのではないでしょうか。

さらに宸殿の奥、美しく広がる庭園は晩翠園と呼ばれています。池を中心に石を配置した回遊式の名園です。

新緑のこの季節も素敵ですが、秋はさらに色とりどりの紅葉になるでしょうね。

枝垂れ桜と紅葉のスポット

庭園の反対側、宸殿の正面の前庭にある桜の古木。大きな枝ぶりの枝垂れ桜は、春の見どころとして人気のスポットです。

そして紅葉を見るには、桜の向こう側にある開かずの勅使門より下からの風景が良いようです。

毘沙門堂門跡の勅使門

この写真のさらに下側から撮るのが人気の撮影スポット。

わたしはうっかり一枚も撮っていなくて、帰ってから絶望しました…。また来なさいよ!との毘沙門天のはからいと、ポジティブに受け取っておきます。

高台弁財天

毘沙門堂門跡の高台弁財天

境内東側に位置する高台弁財天。太閤秀吉の母・大政所が大阪城内にまつっていたものです。大坂夏の陣後、北政所が高台寺に遷し、その後この地に安置されました。

このあたりも青もみじにかこまれ、風情があります。霊殿のほうから見る角度も美しいですよ。

季節の花の見ごろなどは、公式サイトとあわせてTwitterでも発信されています。

毘沙門堂門跡 (@bisyamondo) / Twitter

あわせて行きたい 近くの寺社めぐり

安祥寺

毘沙門堂より琵琶湖疎水沿いに西に進むと、安祥寺があります。ふだんは非公開のお寺ですが特別公開の期間もあり。そのときは御朱印もいただけます。

時期があいましたら、あわせての参拝もおすすめです。

参考・このときの参拝ルート

毘沙門堂→安祥寺長楽寺

基本情報

護法山 毘沙門堂

所在地:京都府京都市山科区安朱稲荷山町18
拝観時間:9:00〜17:00(12~2月は16:30まで)
公式サイト:http://www.bishamon.or.jp/