日本最古の七福神めぐりといわれる、京都の都七福神。福禄寿をまつる赤山禅院は、京都御所の表鬼門をまもります。
福禄寿神のお姿みくじ
木製、小さめサイズの置物型おみくじです。手書きのお顔、白い眉毛や髭がなんとも味わいあります。
おおらかな表情に、こちらまで笑顔になってしまいますね。
後面は「赤山」の文字。側面には「福」「寿」と、縁起の良い文字が入っています。
赤・黄・緑・紫の4種類色違いがありましたので、わたしは黄色と紫色を選びました。
おみくじの紙は下側から取り出します。
取り出しやすいように、お寺ではピンセットが用意されていました。不器用さんにはありがたい…!
赤山禅院とは どんなお寺?
比叡山延暦寺の別院である赤山禅院は、天台宗のお寺です。
仁和四年(888)に天台座主(延暦寺の住職)安慧が、唐の赤山にあった泰山府君(赤山大明神)を勧請して建立。創建は師の慈覚大師・円仁の遺命であったと伝わります。
御本尊の泰山府君は、日本では陰陽道の祖神とされます。
お寺は京都御所の東北の方角・表鬼門にあり、古来より方除けの神として信仰がありました。いまも拝殿の屋根には鬼門除けの猿がまもります。
境内ほかにも、門のようにくぐっておまいりする大きな数珠、三十三観音・十六羅漢の苔むした石像も印象的。参道には楓が多く、新緑や紅葉の季節も美しいことでしょう。
仲秋の名月にはぜんそく封じの加持祈祷「へちま加持」が、11月23日には「珠数供養」の行事も行われます。
都七福神・福禄寿
七福神信仰は、室町時代の京都よりはじまったといわれます。七福神をまつる寺社をめぐると縁起が良いとされ、七福神めぐりは全国に広がりました。
赤山禅院では境内奥の福禄寿殿に、福禄寿神をまつります。
お寺では御本尊・泰山府君を人格化し、幸福・高禄・長寿の三徳をあたえられた神とされます。
となりにある授与所では、御朱印がいただけます。御本尊と福禄寿の2種類、まったく違う字体で書かれるのが良き。
おみくじとともに、参拝の記念にどうぞ!
おみくじを引くには
七福神・福禄寿のおみくじは、福禄寿殿お隣の授与所でいただけます。また境内にある無人の場所でも引くことができました。
おみくじはひとつ500円のお納めになります。
ほかにも引きたい 七福神のおみくじ
都七福神のひとつ、松ヶ崎大黒天でも置物型のおみくじがあります。
こちらの大黒天おみくじは張り子製です。
同じく、弁財天をまつる六波羅蜜寺。
四柱推命学をもとにした「開運推命おみくじ」が有名ですが、陶器製の弁財天おみくじも引けます。
基本情報
赤山禅院
所在地:京都府京都市左京区修学院開根坊町18
拝観時間:9:00~16:30
公式サイト:http://www.sekizanzenin.com/