京都・洛北にある三宅八幡宮は、子供の守り神として知られています。狛鳩や鳩餅など、鳩にまつわるものが多くあり、鳥好きにはたまらない神社です。
(2023-05-14 更新)
鳩みくじ
おみくじは白い鳩の形をした置きみくじです。頭は小さく、体がやや大きめで丸々としています。
目の周りには赤い縁取りがあり。羽には金色の模様が所々に入れられ、簡素ながらもリアルに表現されています。
後ろからのシルエット、本物の鳥のように、よくできていますよね。
真正面から見ると、なんだか強そうな印象です。赤の縁取りのせいかもしれない…。
素材は陶器製で、おみくじの紙は赤い紐を引いて取り出します。
神社の名前は入っておらず、他の場所でも取り扱いのあるおみくじかもしれません。
三宅八幡宮とは どんな神社?
神社の起源は、推古天皇の時代にさかのぼります。遣隋使の小野妹子が隋に向かう途中、筑紫(現在の九州北部)で病気にかかり、宇佐神宮に祈願すると奇跡的に回復したそう。
妹子は感謝の気持ちから、帰国後に移り住んだこの地に宇佐神宮の分霊を勧請。八幡神をまつったと伝わります。
現在では子供の守り神として知られ、疳(かん)の虫封じや病気平癒などのご利益があります。また虫退治の神様としても信仰され、「虫八幡」とも呼ばれるそうです。
八幡神の使いの鳩
境内にある鳥居の両脇には、狛犬ならぬ狛鳩が守っています。
よく見れば、扁額の「八」の字も鳩の姿のようですね。
鳩は八幡宮にとって特別な存在で、「宇佐神宮から石清水八幡宮へ八幡神を勧請した際に、鳩が案内をした」とも伝わります。多くの八幡宮では、お守りや絵馬などの授与品としても見られます。
三宅八幡宮では、特にお守りの神鳩が目を引きます。
土人形の鳩は、赤と青の色合いが鮮やか。おみくじとは違い、こちらはスリムな姿をしています。
鳩はつがいで一セット。オスは金色の首輪がついているのが特徴です。
子供のお宮参りの際に授かり、無事に成長したのちにお返しすると良いそうですよ。
…などと書いておきながら、わたしは子供に関係なく、おみくじと一緒にいただいてしまいました。鳥のモチーフにはついつい、心惹かれてしまいます。
スイーツがお好きなかたには、鳩をかたどった鳩餅もおすすめです。参道にある茶店でぜひ、いただいてください。
おみくじを引くには
鳩みくじは境内の授与所で引くことができます。初穂料は、わたしが参拝したときは300円でした。
授与所では神鳩の人形だけでなく、絵馬や鳩の形をした鈴・笛などもいただけます。鳥好きには迷うこと必至!
近年では、御朱印にも鳩の印が入るそう。わたしも機会を見つけて、また参拝しようと思います。次は鳩笛もいただこう!
ほかにも引きたい 鳩のおみくじ
京都には他にも鳩のおみくじの引ける寺社があります。
日本三大八幡宮のひとつである石清水八幡宮では、右向きと左向きの2種類のおみくじが。
また頂法寺六角堂でも、かわいい鳩おみくじがいただけます。
こちらはケースに入っており、お土産にもおすすめです。
三宅八幡宮の基本情報
所在地:京都府京都市左京区上高野三宅町22
拝観時間(社務所時間):9:00~16:00
駐車場:あり
公式サイト:https://www.miyake-hachiman.com/
実際に参拝した日(2018-12-23)の情報をもとに、記事を作成しています。定期的に情報を確認し更新していますが、最新情報と異なる場合があります。