京都・洛北にある三宅八幡宮は子供の守り神。狛鳩、神鳩の人形、鳩のおみくじ、鳩餅など…鳩好きにはたまらない神社かも?
鳩みくじ
おみくじは白い鳩の置きみくじ。頭は小さめ、身体はやや大きく、丸々としています。
黒目のまわりには赤い縁取り。羽根にはところどころ金色が入ります。
羽根はかんたんながら、なかなかリアルな表現。とくに後ろからのシルエット、よくできてますよね。
対して正面から見ると…なんか強そう? 赤の縁取りのせいかもしれない…。
素材は陶器製。おみくじの紙は、赤い紐を引いて取り出します。
神社名は入っておらず、ほかの場所でも取り扱いのあるおみくじかもしれません。
三宅八幡宮とは どんな神社?
推古天皇の時代、遣隋使・小野妹子が隋にむかう途中のこと。筑紫(現在の九州北部)で病気になってしまった妹子が宇佐八幡宮に祈願をしたところ、たちまち平癒。
感謝した妹子は隋からの帰国後、移り住んだこの地に宇佐八幡宮を勧請。八幡神をおまつりしたのが三宅八幡宮のはじまりと伝わります。
現在は子供の守り神として、疳(かん)の虫封じ・病気平癒などのご利益があります。また虫退治の神様としても信仰され、「虫八幡」とも呼ばれる神社です。
八幡神の使い・鳩
境内、鳥居の両脇には狛犬ならぬ狛鳩がまもります。
よく見れば扁額の「八」の字も、鳩の姿っぽいですよね。
鳩は八幡神の使いといわれる鳥です。「宇佐八幡宮から石清水八幡宮へ八幡神を勧請した際に鳩が案内をした」などの言い伝えもありますが、はっきりとした由来はわかっていないとか。
鳩はお守りや絵馬などの縁起物としても、多くの八幡宮で見られます。
三宅八幡宮では、お守りの神鳩の土人形が目をひきます。
素焼きに赤・青の色合いがあざやか。おみくじとは違い、こちらはスリムな鳩ですね。
鳩はつがいで一セット。金色の首の輪があるほうがオスなんですって。
子供のお宮参り時に授けていただき、無事に成長したあかつきにお返しするとよいそうですよ。
と書いておきながらわたし、子供に関係なくおみくじとともにいただいてしまいました。鳥モチーフには財布の紐がゆるみます…。
さらにスイーツ好きのかたには、双鳩堂の鳩餅もおすすめ。参道にある茶店では、鳩をかたどった団子がいただけます。
おみくじを引くには
鳩みくじは境内の授与所で引くことができます。初穂料は300円です。
授与所では神鳩の人形のほか、絵馬や鳩鈴・鳩笛などもあり。鳥好き・鳩好きには迷うこと必至!
近年は御朱印にも鳩が入るとか。わたしも機会をみて、また参拝しようと思います。次は鳩笛もいただこう…!
ほかにも引きたい 鳩のおみくじ
京都には三宅八幡宮のほかにも、鳩のおみくじの引ける寺社があります。
日本三大八幡宮のひとつ、石清水八幡宮では右向き・左向き2種類のおみくじが。
また頂法寺六角堂でも、かわいい鳩おみくじがいただけます。こちらはケース入りなので、お土産にもおすすめです。
基本情報
三宅八幡宮
所在地:京都府京都市左京区上高野三宅町22
拝観時間(社務所受付時間):9:00~16:00
公式サイト:https://www.miyake-hachiman.com/