花鳥参拝帖

参拝した寺社の見どころと御朱印・おみくじの紹介

観心寺【見どころと御朱印】国宝の如意輪観音・楠公ゆかりのお寺で星塚めぐり

大阪の観心寺

観心寺は高野山真言宗の寺院。如意輪観音のまわりに配置された北斗七星の塚をめぐると、一年の厄除けになるといいます。

観心寺の御朱印

観心寺の御朱印

通常いただける御朱印です。

ほかにも御本尊開帳のときには、特別の御朱印・御朱印帳が受けられます。

観心寺の見どころ

観心寺の山門

大阪府河内長野市にある観心寺。この日は車で訪れました。参拝者用の駐車場は余裕がありますが、御開帳のときはかなり混雑しますのでご注意。

公共の交通機関を使う場合は、南海高野線・近鉄長野線の河内長野駅からバスを利用されるのが便利です。

観心寺の参道

入り口で入山料を納めます(大人300円、小中学生100円。御本尊開帳日は700円)

御本尊のいらっしゃる金堂は石段を少し上がった場所。幅の広い参道をゆっくりと上ります。

観心寺は関西花の寺霊場二十五番札所でもあり、境内季節ごとの花や紅葉も楽しめます。このときは参道脇のサツキが見ごろ、あざやかな色の花が咲いていました。春の梅や桜の花の時期も素敵ですよ。

御本尊 如意輪観音菩薩

観心寺のはじまりは飛鳥時代後期。修験道の開祖・役小角(役行者)によって開かれたお寺で、当初は雲心寺という名のお寺でした。

その後、大同三年(808)この地を訪れた弘法大師・空海が境内で北斗七星を勧請。7年後再び訪れ、みずから刻んだ如意輪観音を本尊とし「観心寺」とされたと伝わります。

観心寺の金堂

御本尊の如意輪観音菩薩像は国宝指定。奈良の室生寺、兵庫の神呪寺とあわせて日本三如意輪観音にあげられる仏像です。

堂内にあがって参拝できますが、厨子は閉まっており、ふだんは見ることのできない秘仏となります。年に一度、4月17・18日のみ御開帳されます。

わたしは以前、御開帳のときにも参拝しました。御本尊は6つの手をもち、右足を立膝にゆったりとしたポーズをとり、蓮華台に座ります。高さのある宝冠をかぶり、丸いお顔、切れ長の目。彩色がよく残り、その影響か色っぽいような逆に神秘的に見えるような、独特の雰囲気を感じる観音像です。

学生時代、仏像の基本を教えてくださった先生が「大阪に住んでいるなら、こちらは一度は見に行きなさい」と、あげられた仏像のひとつでしたので、いまでも印象深く記憶にあります。日にちの都合あいましたら、ぜひ見ていただきたい!

観心寺の手水

この日はどういうわけか、ヒヨドリのひなが堂内に迷い込んでいました。ピーピー鳴きながら、あちらに行ったりこちらに来たり。

お寺のかたはこまっていましたが、ちょっとわたしはほほえましく見ていました。こんな素敵な仏像のいらっしゃるところに来るなんて、キミ若いのにセンスあるじゃん~なんてね。

楠木氏の菩提寺

観心寺の楠公像

御本尊を安置する金堂は南北朝時代の建立。和様・禅宗様・大仏様の折衷様式で、こちらも国宝指定の建物です。後醍醐天皇の命を受けた楠木正成によって造営されました。

観心寺の塔頭である中院は楠木氏の菩提寺であり、正成公は幼少時にここで仏道修行されたといいます。

観心寺の建掛塔

金堂の隣にある建掛塔は、茅葺の大きな屋根が印象的な建物。もともと三重塔を建てる予定が、楠公が戦死したため、このような一重の塔になったそう。だから「建てかけ」の塔なんですね。

そんなエピソードを知ると、ユーモラスに思えた建物も、ちょっぴり物悲しく見えてくるような…。この塔の奥には楠公の首級をまつる首塚もあり。

南北朝時代の観心寺は、後村上天皇の行宮とされたときもありました。後村上天皇桧尾陵も、境内よりまいることができます(高台にあるのでここからもう少し上ります)

この地は、南朝の空気を色濃く感じる場所でもありますね。

北斗七星の星塚めぐり

弘法大師に勧請された北斗七星。現在は7つの星塚が金堂のまわりに配置されています。

塚は赤いのぼりにと柵に囲まれ、少しこんもりと木が生い茂っているので、すぐわかると思います。日本で唯一の星塚霊場ということで、こちらを一巡することで1年の厄除けになるそうです。

観心寺の星塚

これは七番目の塚「破軍星」。

納経所では「北斗の塩」という、ご祈祷された清めの塩もありましたので、あわせて受けられるのもいいですね。

仏像好きのかたは、最後に霊宝館にもぜひ。どっしりとした量感ある地蔵菩薩、御本尊の前立とされる如意輪観音菩薩などの仏像のほか、楠木家の文書も展示されています。拝観料は無料です。

あわせて行きたい 近くの寺社めぐり

大阪の延命寺

観心寺より南へ行くと、延命寺があります。同じく弘法大師が巡られた地に創建されたお寺です。

花や紅葉が美しく、お手植えとされる「夕照の楓」は樹齢千余年。観心寺からは車で10分ほどの場所にあり、徒歩で30分ほどのハイキングコースを歩いて行くこともできます。

www.hanatori-sanpai.com

また同じ河内長野市内にある金剛寺は、国宝の大日如来が御本尊です。ふだんから拝観のできる仏像ですが、堂内は少し暗く、格子越しの参拝になります。

近づいておまいりできる特別公開日は4月14~18日。観心寺の御開帳と日にちが重なっています。機会ありましたら、どうぞあわせてご参拝ください。

天野山 金剛寺 公式サイト

参考・このときの参拝ルート

延命寺→観心寺

基本情報

檜尾山 観心寺

所在地:大阪府河内長野市寺元475
拝観時間:9:00~17:00
公式サイト:http://www.kanshinji.com/