広島城址公園内に鎮座する広島護國神社には、かわいい鯉のおみくじがあります。鯉は古くからこの地に縁のある魚と伝わります。
鯉おみくじ
鯉のおみくじは陶器製。白地に赤い斑点の、錦鯉デザインです。
シンプルな紅白模様は、縁起の良い色合いですね。
反対側も同じような作りになっています。模様が入る場所は、どのおみくじも同じようです。
おみくじの紙は、鯉の口に差し込まれています。
魚型ですが、意外としっかり安定感あり。
左右対称かと思いきや、正面から見ると少しうねっているのですよね。まるで鯉が泳いでいるようにもみえませんか?
広島護國神社とは どんな神社?
神社は明治元年(1868)、戊辰戦争で亡くなった広島藩士たちをまつるためにつくられた水草霊社がはじまりです。以来、戦争によって命を落とされた9万柱以上の英霊をおまつりします。
社殿は原爆により大鳥居以外を失いましたが、昭和31年(1956)現在地に再建されました。
毎年の初詣では、たくさんの参拝者でにぎわう神社です。また、地元の野球チーム・広島東洋カープが必勝祈願をすることでも知られています。
広島と鯉
広島城は別名・鯉城(りじょう)とも呼ばれます。広島東洋カープの「carp」も「鯉」という意味ですね。
そもそも、なぜ鯉の名が付けられたのでしょうか?
これには「広島城のあった一帯が昔は己斐浦(こいのうら)と呼ばれていたから」、「広島市を流れる太田川が鯉の産地だから」など、諸説あるよう。
「己斐」という地名は、現在も広島市西区にあります。
そのひとつ、己斐西町に鎮座する旭山神社には『神功皇后が三韓征伐の折に立ち寄ったとき、この地の県主(あがたぬし)が大きな鯉を献上したところ「おお、こひ、こひ」と大変喜ばれた』との話が伝わります。
これが、己斐の地名のもととなったといわれます。
登竜門の故事を由来とする「昇り鯉」など、吉兆の魚としても知られる鯉。
広島護國神社では昇鯉の像もあり、願いをこめてなでると良いそうですよ。
おみくじを引くには
鯉おみくじは、社殿にむかって左側にある授与所にて引くことができます。初穂料は300円です。
おみくじはほかにも十二支の陶器製おみくじ、鯉モチーフでは張り子製のおみくじなど、多くの種類がありました。
昇鯉のお守りとあわせて、受けられるのもおすすめです。
基本情報
廣島護國神社(広島護国神社)
所在地:広島県広島市中区基町21-2
拝観時間:不明(社務所:9:00~16:30)
公式サイト:https://www.h-gokoku.or.jp/