弘法大師によって開かれた聖地・高野山。御朱印のいただける場所を中心に、おすすめスポット、精進料理などのランチ、お得な切符や割引券情報もあわせてご紹介します。
(2022-09-23 更新)
高野山の見どころ
高野山は平安時代初めに弘法大師・空海によって開かれた、真言密教の修行道場です。町全体がひとつの宗教都市となっており、寺院が建ち並んでいます。
当初、慣れないわたしは効率よく見てまわれずにいました。この記事はそんな自分への覚え書きも兼ねた、見どころと御朱印まとめです。
あわせて精進料理などのおすすめランチ、交通手段やお得な切符・割引情報も。高野山はじめてのかたの、お出かけの参考になればうれしいです。
よりくわしい内容や御朱印画像は、それぞれのリンクを参照してくださいね。
奥之院
高野山は行っていただきたいスポットがたくさんありますが、どれかひとつと問われたなら、わたしは奥之院をおすすめします。
奥之院は弘法大師の御廟をまつる神聖な場所です。
参道まわりには老杉がそびえ、墓碑がならぶ光景は高野山ならではのもの。長い歴史のなか、人々にあつく信仰されたことがうかがえます。
御朱印は御供所にて受けられ、通常は弘法大師の御朱印、縁日のときのみ大黒天の御朱印・不動明王の御朱印がいただけます。
くわしくは、以下の記事をごらんください。
燈籠堂 開堂時間:6:00~17:00
納経所 受付時間:5月~10月 8:00~17:00、11月~4月 8:30~16:30
壇上伽藍
「奥之院まで行くのはたいへん」というかたは、壇上伽藍はいかがでしょうか。
高野山が開かれときに最初につくられたもので、奥之院とともに高野山の二大聖地とされています。
密教の思想にもとづいて建ち、金堂・根本大塔を中心に多くのお堂が集まります。
中門、東塔、西塔、国宝の不動堂、御影堂、三鈷の松、高野山の地主神をまつる御社(みやしろ)など、時間があればぜひじっくりと見てまわっていただきたい。
建物内に入って拝観できるのは金堂と根本大塔ですが、どちらも拝観料が必要です。
このふたつは御供所にて御朱印が受けられます。
拝観時間:8:30~17:00
拝観料:それぞれ500円(小学生以下無料)
金剛峯寺
「外を長く歩くより、建物内をゆっくり見たい」というかたは、高野山真言宗の総本山・金剛峯寺がおすすめ。
豪華な襖絵でかざられた広間や、豊臣秀次自刃の間が拝観できます。
国内最大級の大きさの石庭「蟠龍庭」、大寺院の裏側・台所も特徴のある見どころです。
御朱印窓口は拝観受付の手前にあります。先に帳面を預けてあとで受け取る方式ですが、混んでいないときはすぐいただけます。
拝観時間:8:30~17:00
拝観料:1000円(小学生300円、未就学児無料)
女人堂
高野山は明治に入るまで女人禁制でした。山内に入れない女性のために設けられた参籠所が女人堂です。
以前は高野山の7つの入り口それぞれにありましたが、現在は不動坂口のひとつのみ残されています。
いただける御朱印は3種。堂内にまつられる御本尊の大日如来、役行者、弁財天です。
拝観時間:8:30~17:00
拝観料:無料
徳川家霊台
三代将軍家光によって建立された、江戸時代の代表的な建物。右に家康霊屋、左に秀忠霊屋が並びます。
内部は漆や金箔・壁画などで装飾され、重要文化財に指定されています。外側の彫刻も見事ですね。
御朱印は受付時に帳面を預け、帰りにいただきます。
拝観時間:8:30~17:00
拝観料:200円(小学生以下無料)
大師教会
大師教会の大講堂は、大正時代に高野山開創1100年を記念して建てられました。御本尊に弘法大師をまつります。
こちらでは法会や儀式が行われるほか、檀信徒向けの授戒も受けられます(授戒料1000円)
受付で御朱印をお願いして待つあいだ、大講堂に参拝します。
毎度時間に余裕がなく、授戒は未体験です。いつか機会をみて、受けてみようと思います。
拝観時間:8:30~17:00
拝観料:無料
霊宝館
高野山内の文化遺産を保存・展示する施設として、大正十年(1921)につくられました。
開館当時に建てられた本館は、日本で現存する最古の木造博物館建築。有形文化財に登録されています。
建物自体に独特の雰囲気があり、展示とあわせて楽しめる博物館です。
収蔵されるのは絵画・彫刻、工芸品や書跡など。国宝・重要文化財など指定文化財が約28000点、そのほかも50000点以上にのぼり、企画展・常設展などで順次公開されています。
すばらしい宝物ばかりでどれを紹介しようか迷いますが、快慶作の執金剛神立像・深沙大将立像は躍動感あふれる表現で好きな仏像のひとつです。
じっくり見て回ると、かなりの時間を消費しますのでご注意。
霊宝館でいただける御朱印です。入場時に帳面を預け、帰りに受け取ります。
2021年の霊宝館開館100周年記念大宝蔵展のときは、特別御朱印もいただきました。
拝観料:大人1300円、高校・大学生800円、小・中学生600円
公式サイト:http://www.reihokan.or.jp/
大門
高野山の総門、大門です。
高さは約25メートル。現在の門は宝永二年(1705)に再建されたもの。両脇には金剛力士像がにらみをきかせます。
御朱印などいただける場所ではありませんが、高野山を象徴する結界の門はやはり見ていただきたいスポットです。
山内寺院
高野山には100を超す数の寺院があります。宿坊も多く、宿泊したり精進料理をいただいたり、参拝して御朱印を受けられるところも。
有名な苅萱堂をはじめ、少しずつめぐっていますので、くわしくは以下の記事をどうぞ。www.hanatori-sanpai.com
高野山のランチ
精進料理
高野山ならではの食事といえば、精進料理。通常は宿坊に泊まった際にいただきますが、ランチでも食べることができます。
宿坊で食事する場合は、3日前までの予約が必要。それぞれの宿坊施設に直接予約、もしくは高野山宿坊協会に予約します。
宿坊によって公式サイトがあったり、ネットで申し込みのできるところも。ちなみにわたしが利用した福智院は、楽天トラベルで予約ができました。
宿坊にこだわらないのであれば、山内にある食事処でもいただけます。
これから行きたいところも含めて、いくつかリンクをあげてみましたのでご参考までに。
花菱
https://www.hanabishi-web.jp/
精進Dining桐宝珠(一の橋観光センター内)
https://www.ichinohashi.co.jp/
中央食堂さんぼう
https://www.chuo-shokudou-sanbou.com/
釜めし
つくも食堂
https://tabelog.com/wakayama/A3001/A300103/30000336/
ごま豆腐
角濱ごまとうふ総本舗
http://www.gomatohu.com/
みなさんもおすすめありましたら、どうぞ教えてください!
高野山へのアクセス・お得な切符・割引券
高野山内を車でまわる場合、土日や紅葉の時期などは渋滞し、駐車場が混みあう可能性があります。
一部有料の場所もありますが、中の橋・金剛峯寺前・霊宝館前・中門前など、主要な駐車場は無料です。
公共交通機関では、南海電鉄(電車+ケーブル+バス)をつかうのが一般的かと思います。
高野山・世界遺産きっぷ
南海の往復乗車券、山内バス2日フリー乗車券、金剛峯寺・金堂・根本大塔・霊宝館の割引券などがついてお得です。
高野山デジタルきっぷ
2022年9月28日~11月30日までの期間限定デジタルきっぷです。
南海の往復乗車券(利用可能駅限定)、山内バス2日フリー乗車券、39施設で使えるクーポン付き。交通費だけでみると、「高野山・世界遺産きっぷ」よりもお得になります。
購入方法や使いかたなど、くわしくは以下のサイトをどうぞ。
昨年も限定で同じものがあり、利用しました。ふだんからスマホやアプリ、QRコードを使いなれているかたは、それほど戸惑いなく使用できるかと思います。
わたしのときは電車改札は問題なかったのですが、毎回バス乗車口でQRコードが読み取れずあせりました…。今回バスは運転手のかたに下車時のみ、画面を見せる方式に変えたようです。改善しましたね!
共通内拝券
金剛峯寺・金堂・根本大塔・徳川家霊台・大師教会での授戒料が入って、2500円です。(小学生以下は対象外)
通常、拝観料の合計は2200円+授戒料1000円なので、授戒まで受けるかたはお得になります。霊宝館が含まれていないのが残念。
高野山宿坊協会案内所にて購入できます。
聖地高野山応援プレミアム商品券
高野町内の宿泊施設や店舗で使える、期間限定の商品券です。
1冊5000円分の商品券が2000円で購入でき、たいへんお得! 購入・利用可能期間は2022年5月20日~11月30日までです。
ただし第2期の今回、購入できるのは登録の宿坊などに宿泊した町外在住者限定となりました。
さらに宿泊証明が必要、利用場所も「2000円分は宿泊施設でのみ」などの制限があります。くわしくは以下のリンクをごらんください。
高野町 | 聖地高野山応援プレミアム付商品券2期の販売について
以前の第1期は早くに売り切れていたのですが、9月下旬現在まだ残っているようです。泊まりで高野山へいらっしゃる予定のかたはぜひ!
高野山めぐりマップ
以上、かんたんに高野山情報をまとめてみました。また参拝の機会がありましたら、追記していきますね。