河内国一之宮・枚岡神社。「元春日」と呼ばれる神社で、かわいい2種類の置物おみくじを引いてみました。
なで鹿おみくじ
まずはじめに紹介するのは「なで鹿おみくじ」。神鹿が小さな子鹿をやさしく包んで座ります。
親鹿は白色、子鹿はうすいグレーベージュ。子の甘えているようにも見える表情、ほっこりしますね。
親の身体にはピンク色で花模様が。枚岡神社は梅林の名所でもあるので、梅の花でしょうか。
裏側には神社名も入ります。
素材は陶器製。おみくじの紙は赤い紐を引いて、下側から取り出します。
ラグビーボールみくじ
もうひとつのおみくじは「ラグビーボールみくじ」です。神社でスポーツもののおみくじとは斬新ですね!
「HIRAOKA」のロゴが入ったラグビーボール。緑色の台座、キックティーに立てられています。
こちらはボールの色柄違いで2種類あり。なで鹿おみくじと同じく、陶器製です。
ボールと台座は一体となっており、分離はできませんのでご注意。
では、なで鹿とラグビー、神社とどんな関係があるのでしょうか?
枚岡神社とは どんな神社?
枚岡神社のはじまりは古く、初代の天皇である神武天皇の即位される3年前と伝わります。
主祭神は天児屋根命(あめのこやねのみこと)、比売御神(ひめみかみ)、経津主命(ふつぬしのみこと)、武甕槌命(たけみかづちのみこと)。
奈良・春日大社創建のときに天児屋根命と比売御神2柱の御分霊を勧請したことから、元春日とも呼ばれます。
本殿は春日造が4棟連なる形をしており、東大阪市の有形文化財に指定。
参拝したときはちょうど修復中で見ることができませんでしたが、御朱印帳の表紙にも描かれます。
毎年初めに小豆粥を使ってその年の豊作を占う「粥占神事」、年末にしめ縄を掛け替えた下で大勢で笑う「注連縄掛神事」・通称「お笑い神事」など、特殊な祭事でも有名な神社です。
親子の狛鹿
拝殿に上がる石段の両脇には、狛犬ならぬ狛鹿が鎮座します。
神社では鹿を神様の使いとされています。これは御祭神・武甕槌命が常陸国から神鹿に乗ってこられたという故事にちなみます。
枚岡神社の狛鹿は、左右の親鹿が子鹿をやさしく育んでいる形。家族の健康や子供の幸せなどを念じてなでるとよいとされ、なで鹿と呼ばれ親しまれています。
おみくじを受けられるときは、忘れずになでてお願いしてみましょう。
日本ラグビーの聖地
神社より西へ2.5キロほどのところには「日本ラグビーの聖地」と呼ばれる花園ラグビー場があります。
こちらは1929年に日本初のラグビー専用スタジアムとして開場。2019年に開催されたラグビーワールドカップの会場にもなりました。
神社とラグビー場、一見つながりがないようで、どちらも人々に親しまれる「聖地」ではありませんか!
ラグビーボール型のおみくじ、ラグビーファンのかたにもたくさん引かれるといいなぁ。
おみくじを引くには
おみくじは2種類とも、拝殿むかって右手にある授与所でいただきました。初穂料は、ひとつ500円です。
授与所ではおみくじのほかにも、ラグビー守などのお守りもあり。競技をされているかたのお土産にもいいですね。
ほかにも引きたい 鹿のおみくじ
枚岡神社より御祭神を勧請した奈良・春日大社。こちらでも鹿のおみくじがあります。
おみくじは2種類。陶器製の白鹿と、一刀彫の木鹿です。同じ鹿のおみくじでも、違いがあっておもしろいですね。
春日神の縁深い神社として、あわせて参拝されるのもおすすめです。
基本情報
枚岡神社
所在地:大阪府東大阪市出雲井町7-16
拝観時間:不明
公式サイト:http://www.hiraoka-jinja.org/