河内国一之宮の枚岡神社は「元春日」として知られます。2種類のおみくじは、どちらも神社の特徴があっておすすめです。
(2023-05-23 更新)
なで鹿おみくじ
最初にご紹介するのは「なで鹿おみくじ」です。
親鹿は白色、子鹿は淡いグレーベージュ。親が小さな子鹿を、優しく包むように座っています。
子鹿の表情は甘えているようにも見え、ほっこりとした気持ちになります。
鹿の体にはピンク色の花模様が。枚岡神社は梅林の名所でもあるので、梅の花でしょうか。
裏側には神社名が記載されます。素材は陶器製で、おみくじの紙は赤い紐を引いて、下側から取り出します。
ラグビーボールみくじ
もうひとつのおみくじは「ラグビーボールみくじ」です。神社とスポーツ系おみくじの組み合わせは、珍しいですよね。
「HIRAOKA」のロゴが目を引くラグビーボールは、緑色の台座に立てられています。ボールと台座は一体となっており、分離はできません。
こちらのおみくじは、ボールの色違いが2種あります。素材はなで鹿と同じく、陶器製です。
さて、親子鹿とラグビー、枚岡神社とどんな関係があるのでしょうか?
枚岡神社とは どんな神社?
神社のはじまりは古く、初代天皇である神武天皇の即位3年前に創建されたと伝えられています。
主祭神は天児屋根命(あめのこやねのみこと)、比売神(ひめがみ)、経津主命(ふつぬしのみこと)、武甕槌命(たけみかづちのみこと)を本殿にまつります。
枚岡神社は奈良の春日大社創建の際に、天児屋根命と比売神2柱の御分霊を勧請したことから、元春日とも呼ばれています。
本殿は春日造が4棟連なる特徴的な形をしており、東大阪市の有形文化財に指定。
わたしが参拝したときは、修復中で見られませんでしたが、御朱印帳の表紙にも描かれています。
年初に小豆粥を使ってその年の豊作を占う「粥占神事」、年末にしめ縄を掛け替えた下で大勢で笑う「注連縄掛神事」通称・お笑い神事など、特殊な祭事でも知られる神社です。
親子の狛鹿
神社の拝殿に上がる石段の両脇には、狛犬ならぬ狛鹿が鎮座しています。
鹿は、枚岡神社の神様の使いとされます。これは御祭神である武甕槌命が、常陸国から神鹿に乗って来られたと伝わる話に由来しています。
枚岡神社の狛鹿は、左右の親鹿が子鹿をやさしく育てる姿が表現されています。家族の健康や子供の幸せを願ってなでると良いそうで、参拝者はなで鹿と呼ばれるこの狛鹿に手を触れておまいりします。
おみくじを受けられるときは、忘れずになでて祈願しましょう。
日本ラグビーの聖地
枚岡神社から西へ約2.5キロの場所には、「日本ラグビーの聖地」として知られる花園ラグビー場があります。
ラグビー場は1929年に日本初のラグビー専用スタジアムとして開場しました。また、2019年にはラグビーワールドカップの会場としても使用されました。
神社とラグビー場、一見関係がないように思えますが、どちらも人々に親しまれる「聖地」ではありませんか!
ラグビーファンのかたにも、おみくじがたくさん引かれると良いですね。
おみくじを引くには
おみくじは、拝殿向かって右手にある授与所でいただきました。初穂料はわたしが参拝したときは、それぞれ500円でした。
授与所ではおみくじの他にも、ラグビーのお守りなどの授与品も受けられます。競技をされているかたへのお土産にもおすすめです。
ほかにも引きたい 鹿のおみくじ
枚岡神社より御祭神を勧請した、奈良の春日大社でも鹿のおみくじが引けます。
こちらでは陶器製の白鹿と、一刀彫りの木鹿の2種類があります。同じ鹿のおみくじでも、神社ごとに違いがあるのが、置物おみくじの魅力ですね。
機会がありましたらどうぞ、あわせてご参拝ください。
枚岡神社の基本情報
所在地:大阪府東大阪市出雲井町7-16
拝観時間:不明
駐車場:あり
公式サイト:http://www.hiraoka-jinja.org/
実際に参拝した日(2019-09-26)の情報をもとに、記事を作成しています。定期的に情報を確認し更新していますが、最新情報と異なる場合があります。