旧高槻城内にある野見神社。お城と領内を守り続けた神は、いまもこの地を守護します。花手水も美しく、御朱印もいただけます。
(2022-4-19 更新)
野見神社でいただける御朱印
通常の御朱印
直書きでいただきました。力士と軍配の印があわせて良いですね。
花手水の御朱印
書置きの御朱印です。こちらは3、4月限定のもの。時期ごとに絵柄は変わるようです。
授与所では力士のイラスト表紙のオリジナル御朱印帳、相撲みくじなども受けられます。
野見神社とは どんな神社?
牛頭天王社から野見神社へ
阪急高槻市駅より南へ歩いて10分ほど。高槻城内北大手に野見神社は鎮座します。
御祭神は須佐之男命(すさのおのみこと)、野見宿禰命(のみのすくねのみこと)です。
創建は平安時代中期、宇多天皇の御代。この地に疫病が流行しましたが、御神託により牛頭天王をおまつりしたところ、たちまち終息しました。
喜んだ人々が社殿をつくり、牛頭天王社としたのが野見神社のはじまりといいます。
10世紀の末には高槻城がつくられ、城内守護として歴代の高槻城主より信仰されます。しかし、キリシタン大名・高山右近は社殿を破壊。高槻周辺の社寺は、右近によって多く壊されたそう。
のちの元和五年(1619)城主となった松平紀伊守によって、牛頭天王社は再建されました。
明治の神仏分離令により、牛頭天王は須佐之男命と名を変えます。あわせて野見宿禰命を合祀、「野見神社」と社名をあらためました。
…と、最後にいきなり出てきた野見宿禰命。當麻蹶速(たいまのけはや)と相撲をとり、勝ったのは有名なエピソードです。
そのため、勝利のご利益を求めて祈願をされるかたも多いとか。春には幼い子供の成長を祈願する「泣き相撲」も行われます。
無病息災・厄除開運・武芸上達の神様として信仰される野見神社。いまはどちらかというと野見宿禰命のイメージが強く、印象に残ります。
「キャラが立つ」とは、こういうことかな…?
永井神社
本殿むかって右手にあるのが永井神社です。高槻藩の初代藩主・永井直清の霊をまつります。
九代藩主・直進によって創建され、当初は「直清神社」と称しました。その後、十一代藩主・直輝が直清の高槻城入城200年を記念して社殿を修復、新たに唐門と拝所をつくりました。
きらきらとした装飾が目立つ門、彫刻も躍動感あり。この門から入ることはできませんが、横から入り参拝できます。
永井家は明治時代まで十三代220年間にわたり、藩政を担いました。高槻の歴史を感じる神社です。
小島神社
御祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)・大己貴命(おほなむちのみこと)・磐長姫命(いわながひめのみこと)・天児屋根命(あめのこやねのみこと)。
くわしい創建は不明ですが、現在の出丸町付近、粂路山瀧ヶ淵という場所に住んでいた大蛇を、龍神としてまつったのがはじまりとされます。
粂路山に高槻城が建てられてからは、辨財天としてお堀に鎮座。城内の守護・鎮守の神として信仰されました。
社殿は近年改築され、鳥居も新しくなっていました。
境内そのほか、高槻戎神社、護国神社、四社明神をまつります。
週替わりの花手水
野見神社でコロナ禍を機に、はじめられたのが花手水。
わたしが参拝したときは、平和を願う気持ちが込められたウクライナカラーでした。
花は地元の花屋さんが奉納されています。
野見神社様の花手水🌸
— 石田花店 (@ishida_hanaten) April 5, 2022
今回のテーマ『清明』
万物が清らかで生き生きとした様子🌸
花が咲き、蝶が舞い、空は青く澄み渡り、爽やかな風が吹くイメージ🌸#高槻 #高槻市 #たかつきdays #茨木 #吹田 #枚方 #長岡京 #島本町 #高槻花屋 #高槻市営葬儀 #野見神社の花手水 #清明 #花手水 #野見神社 #石田花店 pic.twitter.com/bJDAcK4jcb
おまいりのかたが次から次へと絶え間なく、写真や動画を撮影されていて大人気!
週替わりでつくられているので、参拝のよいきっかけになりますね。
あわせて行きたい 近くの史跡・寺社めぐり
野見神社の南側、かつて高槻城のあった場所に城跡公園があります。
公園には高山右近の銅像、お堀を模した石垣などがつくられています。季節の花も手入れされ、ちょっとした休憩にもよいところ。
歴史が好きなかたは、しろあと歴史館もあわせておすすめです。
神社めぐりのかたは、阪急高槻市駅・JR高槻駅を越して北へ。
高台にある上宮天満宮は、太宰府天満宮に次いで古い天満宮といわれます。
境内には同名の野見神社が、摂社としてまつられています。
運が良ければ、ネコちゃんにも会えるかも?
(後日、記事を書きますので、気長にお待ちください…)
基本情報
野見神社
所在地:大阪府高槻市野見町6-6
拝観時間:不明
公式サイト:https://www.nomijinja.jp/