建仁寺の塔頭寺院である両足院。境内の毘沙門天堂には、阿吽の狛寅が。初夏には半夏生の咲くお庭も特別公開されます。
両足院の御朱印
知足の御朱印
両足院は開山当時、知足院という名であったそうです。
毘沙門天の御朱印
毘沙門天堂の御本尊、毘沙門天の御朱印です。
半夏生の御朱印
初夏の特別公開でいただきました。黒背景に半夏生が素敵!
禅語の御朱印
月替わりの禅語の御朱印です。中央の月星紋は両足院の寺紋。
わたしがいただいたときは「白雲 悠々と飛ぶ」…こんな心持ちでありたいと、今は額に入れて飾っています。
通常、御朱印は授与所にて書置きでいただけます。
ご紹介したもののほかに多くの種類があり、その時ごとにいただける御朱印も違うようです。
また禅語の御朱印は、直書き会が開催されるときがあります。日時は公式サイトやSNSで告知されていますのでご確認ください。
両足院とは どんなお寺?
両足院は臨済宗建仁寺派の大本山・建仁寺の塔頭寺院。入元僧の龍山徳見(りゅうざんとっけん)が創建した知足院をはじまりとします。
両足院があるのは、建仁寺境内の東側。
こちらがお寺への出入口、毘沙門天堂の山門です。まっすぐ進むと写経・座禅体験の受付窓口と授与所ですが、まずは左手のお堂におまいりです。
狛寅が守る毘沙門天堂
毘沙門天堂にまつられる御本尊は、もとは鞍馬寺毘沙門天の胎内仏であったそう。
戦国時代に戦火をさけるため、鞍馬から比喜多養清(室町将軍の茶家)のもとへ疎開。その後、筑前黒田家のもとで代々信仰されました。
関ヶ原の戦いのときには黒田長政が尊像を内兜に収めて出陣、勝利を収めたと伝わります。勝負や開運の神として、ご利益のある御本尊ですね。
お堂の両脇には狛犬ならぬ、狛寅が守護します。
よく見ると、香炉にも小さな寅が。
寅は毘沙門天のお使いとして信仰されます。授与所では、毘沙門天や寅のかわいいおみくじもいただけますので、参拝の記念にいかがでしょうか。
提灯にあるムカデも、毘沙門天のお使いですね。
半夏生の咲く庭園 特別公開
通常、両足院で参拝できるのは毘沙門天堂のみですが、夏と冬に期間限定で特別公開があります。
とくに初夏の半夏生が咲く庭園は美しく、人気があります。
半夏生は開花の6月下旬から夏にかけて、葉が緑から白に変わることから「半化粧」とも呼ばれます。
水際に群れるように、白と緑の色合いがみずみずしい。
お庭は池の周りをめぐって楽しめる、池泉廻遊式庭園です。
こちら立ち入りはできませんが、白砂と苔の唐門前庭も素敵。
ゆったりと、いつまでもながめてしまいますよね。
写経・座禅体験も
両足院では写経や座禅体験も実施されています。
公式サイトから予約できますので、興味のあるかたはぜひ。
副住職の書かれた、瞑想の本も気になります…
あわせて行きたい 建仁寺の塔頭めぐり
霊源院
建仁寺境内の南東にあります。通常は非公開の塔頭寺院ですが、お庭に甘茶の花が咲く頃など、期間限定で特別公開されます。
寝転がって見る天井墨龍図、御朱印や置物型おみくじも多種類そろえられており、あわせての参拝におすすめです。
禅居庵
建仁寺境内の南西にあります。こちらの摩利支天堂はいつでも参拝できるお堂です。
摩利支天のお使い・イノシシの像が多く、御朱印やおみくじもいただけます。
基本情報
両足院
所在地:京都府京都市東山区小松町591
拝観時間:毘沙門天堂 7:00~17:00(授与所時間は不明)
公式サイト:https://ryosokuin.com/