花鳥参拝帖

参拝した寺社の見どころと御朱印・おみくじの紹介

西福寺【見どころと御朱印】冥界との境目、六道の辻に建つ子育地蔵尊

京都の西福寺

京都・六道の辻にある西福寺。弘法大師御自作とされる地蔵尊や、檀林皇后の九相図などが伝えられています。古くは風葬地・鳥辺野の入口にあたり、現世と冥界の境目ともいえる場所でした。

(2021-10-21 更新)

西福寺の御朱印

西福寺の御朱印

御朱印は書き置き。墨書きは印刷です。参拝日は書き入れてくださいます。

西福寺の見どころ

西福寺の表

西福寺は正式には桂光山敬信院といい、浄土宗の寺院です。六波羅蜜寺の建つ通りの北側の角に「六道の辻」の標石があり、お寺の入り口はそのすぐ横になります。

境内は小さくまとまっており、本堂は門を入ってすぐ右手にあります。

御本尊は阿弥陀如来。わたしが訪れたときは障子戸が薄く開き、仏間が少しだけ拝観できる状態でした。堂外から手をあわせて参拝。

西福寺の扁額

見上げると、お堂の上には扁額が奉納されています。なんとも味わいある絵柄の額もあり、目をひきますね。

子供の成長を守る 子育地蔵尊

その絵額の文章と境内にある由来記によると、嵯峨天皇の御代に弘法大師が地蔵堂を建立。みずから作った地蔵尊を安置されたのが、お寺のはじまりとのこと。

お后の檀林皇后もしばしば御参詣、また皇子の正良親王が病のときに平癒祈願をされ、無事に成長されたことから子育地蔵尊と呼ばれるようになったそうです。

地蔵堂は本堂のすぐ向かい側。こちらはほかにも不動明王や観音像などがならんでおり、限られたスペースの境内にぎゅぎゅっとつまって据え置かれている印象です。

檀林皇后の九相図

西福寺に伝わる文化財のひとつに檀林皇后の九相図があります。

九相図とは、屋外に捨てられた死体が腐り朽ちていくさまを、九段階にわけて描いた仏教絵画。

世の中は移り変わる、美しさも時が経てば醜いものになる…そんなこの世の無常を説いているといいます。

現存する九相図は少なく、なかなか目にする機会はないのですが、九州国立博物館所蔵の画像が公開されていましたのでご参考までに。

九相図巻
『九相図巻』 出典:ColBase

きれいに着飾った女性が、次の場面で亡くなって捨てられ、身体が腐ってふくれて…と、先が見たいようなためらうような、複雑な気持ちになりますね。

檀林皇后はとても美しく、信心深い人物であったそう。九相図は、実際に自身の遺体を打ち捨てさせて描かせたと伝わります。

西福寺の九相図は、ふだんは見ることができません。過去には特別公開があった模様。

また機会があれば観てみたい…と思っていたところ、お盆のお精霊迎えのときに公開されているとの情報が。

新型ウイルスの影響もあって確実ではありませんが、タイミングあえば行ってみようと思います。


九相図の入門書として良さそうです。

あわせて行きたい 近くの寺社めぐり

六波羅蜜寺

西福寺のすぐ南側には六波羅蜜寺があります。

www.hanatori-sanpai.com

また周辺は六道珍皇寺建仁寺安井金比羅宮など、多くの寺社が建つ場所です。御朱印もいただけますので、機会ありましたらあわせてどうぞ。

www.hanatori-sanpai.com

参考・このときの参拝ルート

六波羅蜜寺→西福寺→六道珍皇寺八坂庚申堂八坂の塔高台寺得淨明院

基本情報

桂光山 敬信院 西福寺

所在地:京都府京都市東山区松原通大和大路東入ル2丁目轆轤町81
拝観時間:不明
公式サイト:なし