泉涌寺塔頭のひとつ、法音院。洛陽三十三所観音霊場の札所、また泉山七福神めぐりのお寺でもあり、御朱印もいただけます。
法音院でいただける御朱印
庫裡内の授与所でいただきました。
洛陽三十三所の御朱印
京都の観音菩薩をめぐる、洛陽三十三所観音霊場・第二十五番札所の御朱印です。
寿老人の御朱印
泉山七福神めぐり第七番・寿老人の御朱印です。
三社明神の御朱印
鎮守社・三社明神の御朱印です。神鹿が二匹いますね。
不空羂索観音の御朱印
法音院の御本尊・不空羂索観音の御朱印です。こちらは書置きのみでした。
法音院の見どころ
泉涌寺塔頭めぐり、戒光寺の次は法音院に参拝します。場所は戒光寺のすぐお向かいです。
一見、ほかに参拝者はいらっしゃらないよう。「ふらりと入ってもいいのかしら…」とちょっと不安になりましたが、門前には境内の案内図があり。
イラストになっていて、わかりやすいですね。なによりもわたしのような初心者には、おまいりを歓迎されるように受け取れます。
では案内にしたがって、参拝していきましょう。
法音院のはじまり
法音院は泉涌寺塔頭のひとつで、真言宗泉涌寺派の寺院です。嘉暦元年(1326)無人如導によって泉涌寺山内に創建されますが、応仁の戦火によって焼失。江戸時代初期になり、幕府や旗本の本多正貫夫妻の支援を得て再建されました。
以来、本多家とは京都における菩提寺となるなど、深い御縁があったようです。
本堂と大書院
法音院の本堂にまつられるのは御本尊・不空羂索観音。堂外よりおまいりします。
格子越しに見るお姿は少し遠く、それほど大きさのある像ではない様子。不空羂索観音といえば、一面三眼八臂。手に持つ羂索が見えるような見えないような…(毎度のことですが、目が悪くてすみません)
お寺で写仏をされたかたは、内陣まで入って参拝できるそうですよ。写仏体験については、くわしくは法音院の公式サイトをごらんください。
この本堂は、英照皇太后(孝明天皇の妃)御大葬のときに建てられた御須屋を賜ったものとのこと。
さらに、本堂にむかって左にある建物は客殿の大書院。こちらは伏見桃山城の遺構の一部だそうですが、写真撮り忘れました…。現地でご確認くださいませ。
余談ですが、孝明天皇と皇后の眠る後月輪東山陵・東北陵は泉涌寺の東にあり、法音院からも近い場所になります。
泉山七福神めぐり・寿老人
本堂への参拝をすませ、続いて七福神のお堂にまいります。まつられるのは泉山七福神めぐり第七番・寿老人です。
賽銭箱の横にスリッパが置いてあったので、履いて近づき…(え、使ってもいいのですよね?…と、いまごろ不安になった)ガラス越しの寿老人を参拝。
こちらは御本尊よりは近いので、わたしでもなんとか見ることができました。
像は手に杖と桃を持ち、鹿を従えます。長寿延命・諸病平癒・富貴繁栄のご利益があります。
鎮守社・三社明神
最後に鎮守社へ参拝します。社殿は春日造。新しく建てられたものでしょうか、朱色があざやかです。こちらには春日大明神と八幡大菩薩・天照大御神をまつります。
そばには親子の狛鹿。寿老人のお堂の横にも別の狛鹿があり、阿吽になっているのですね。
鹿は春日明神の神使い、寿老人が連れている動物でもあります。また御本尊の不空羂索観音は、春日明神の本地仏。おまいりした御本尊・七福神・鎮守社、まったく違うようでいて、実はつながりがありました。
あわせて行きたい 近くの寺社めぐり
法音院の南には泉涌寺、周辺には塔頭寺院がならびます。このあとも塔頭を参拝、あわせて御朱印をいただきました。また後日記事を書きますので、少々お待ちくださいませ。
基本情報
法音院
所在地:京都府京都市東山区泉涌寺山内町30
拝観時間:9:00~16:30
公式サイト:http://www.houonin.com/