えびす宮総本社として知られる西宮神社。1月10日を中心に行われる十日えびすは、多くの参拝者でにぎわいます。縁起物の鯛みくじは期間限定のおみくじです。
(2022-12-26 更新)
鯛みくじ
背びれを下に、ピチピチと跳ねているような姿のおみくじです。
瞳ぱっちりの目と、厚めの口。撮影写真は、おみくじの赤色が背景に溶け込んでしまいました…スミマセン。
手のひらにのせてみると、思いのほか軽い。陶器や木製が多い置物型おみくじですが、こちらはめずらしくプラスチック製です。
おみくじの紙は小さく巻かれた状態で、尾に引っかけ固定されています。
神社名も入っているので、参拝の記念にもなりますね。
西宮神社とは どんな神社?
西宮神社は福の神・えびす様をまつります。
そのはじまりは、神戸の和田岬の沖に御神像が出現したこと。鳴尾の漁師が引き上げてまつっていたところ御神託があり、あらためて西の方に遷してまつるようになったと伝わります。
神社の行事では、毎年1月10日の前後3日間で行われる十日えびすが有名。
なかでも10日午前6時の開門を合図に、本殿に走っておまいりする「開門神事福男選び」は、毎年ニュースで目にするかたも多いのではないでしょうか。
えびす様やえびす様をまつる社、十日えびす(戎)のことを、関西では親しみをこめて「えべっさん」と呼びます。
えべっさんのご利益をもとめ、十日えびすは多くの参拝者でにぎわいます。その人数は西宮神社ではお正月期間よりも多く、100万人にも上るとか。
あつく信仰されていますね!
福の神・えびす様
現在では七福神のひとつとして知られる、福の神・えびす様。
「恵比寿」「恵比須」「戎」とも書かれ、五穀豊穣・豊漁・商売繁盛などのご利益があります。
えびす様とされる神はさまざまで、西宮神社はイザナギ・イザナミの子である「蛭子命」をまつる、えびす宮総本社とされています。
また大国主命の子である「事代主神」をえびす様とする社も多く、こちらは島根の美保神社が総本宮とされます。
美保神社も参拝しましたので、参考に以下の記事もどうぞ。
おみくじを引くには
「鯛みくじ」は、以前はお正月~十日えびす期間のみの縁起物でした。
近年は新型ウイルス感染予防対策として、12月1日〜2月末までを「大福初詣」と設定。おみくじをはじめ、授与品の多くはこの期間内にいただけるようになりました。
時間や場所など、くわしくは以下の公式サイトでご確認ください。
年内から3カ月間、余裕をもって参拝できるのはありがたい…
とはいえ、おみくじは人気の授与品のため、途中で品切れになってしまった年もありました。確実にいただきたいかたは混雑を避けて、早めのおまいりがおすすめです。
初穂料は、ひとつ300円です。
ほかにも引きたい 近くのかわいいおみくじ
阪神タイガースでおなじみの阪神甲子園球場。すぐとなりに鎮座する甲子園素盞嗚神社では、野球にちなんだおみくじがいただけます。
置物型のおみくじは2種類。野球ボール型のおみくじは、星野仙一氏の揮毫入り。
タイガースファンには、どちらも引きたいおみくじですね。
甲子園素盞嗚神社の境内には、西宮神社にまつる前にえびす様をまつった「元戎社」もあります。
基本情報
西宮神社
所在地:兵庫県西宮市社家町1-17
拝観時間:不明
※お正月~十日えびす期間の開門・授与所開設時間については、公式サイトにくわしく案内があります
公式サイト:https://nishinomiya-ebisu.com/