花鳥参拝帖

見どころと御朱印・置物おみくじ・ときどき仏像

【當麻寺奥院の見どころと御朱印】牡丹の庭園で極楽浄土を夢見る

奈良の當麻寺奥院

奈良葛城の古寺・當麻寺。その境内でいちばん規模の大きい塔頭寺院が奥院です。春には浄土庭園に牡丹の花があざやかに咲き誇ります。

當麻寺奥院の御朱印

宝物館から本堂までのあいだにある納経所でいただけます。

法然上人の御朱印

當麻寺奥院の法然上人の御朱印

法然上人ゆかりの寺院をめぐる円光大師二十五霊場第九番の御朱印です。

浄土変相の御朱印

當麻寺奥院の浄土変相の御朱印

法然の高弟・証空ゆかりの寺社をめぐる西山国師十六霊場第十四番の御朱印です。

當麻寺奥院の御朱印帳

當麻寺奥院の御朱印帳

當麻曼荼羅をあしらった人気の御朱印帳。金と銀の二色あり。どちらも図柄が繊細に表現されていてたいへん美しいです。中の紙質もいいですよ。

納経所のほか、受付や宝物館でも販売されています。

當麻寺奥院の見どころ

當麻寺奥院は浄土宗総本山知恩院の「奥之院」として建立され、当初は往生院と称されていました。御本尊も、もとは知恩院の本尊として安置されていたものだそう。

奥院の場所は當麻寺の後方、いちばん奥になります。仁王門からまっすぐ本堂の横を通っていくとわかりやすいです。

先に當麻寺の本堂(曼荼羅堂)に参拝されるかたは、こちらの記事もどうぞご参考に。

www.hanatori-sanpai.com

奥院受付で入山料を納めて拝観します。順路ではまず宝物館へとの案内でしたので、ここでもその順番でご紹介します。

寺宝を展示 宝物館

當麻曼荼羅 延宝本

當麻寺といえば御本尊の「當麻曼荼羅」が有名ですがその原本は織物。根本曼荼羅と呼ばれているものです。宝物館にはそれを写したもののひとつ、延宝本をみることができます。

西方の極楽浄土を表現した、繊細かつ荘厳さも感じるすばらしい絵画です。正確には「観無量寿経浄土変相図」といって、浄土三部経のなかの教えをあらわしたものだそう。

奥院では根本曼荼羅と同じ技法で再現された綴織當麻曼陀羅もあり、毎年11月初旬に公開されています。

ここだけの話、わたしは當麻曼荼羅に写本や再現本やら複数あることを知らず「どれが原本?」と現地で混乱していました。ちなみに原本は基本非公開だそうです。えぇ、知らなかったよ…

二十五菩薩来迎像

二十五の菩薩がわたしたちを極楽浄土に迎えに来られる姿をあらわした仏像。絵画では見たことがありますが、仏像でははじめてかも。楽器を持ったり踊ったり、動きのある菩薩像はどれも個性的で見ていて飽きないです。こんな菩薩に迎えに来てほしい。

當麻寺では毎年4月14日に、二十五の面をかぶった菩薩たちが中将姫を極楽浄土へ迎えにこられる練供養会式(ねりくようえしき)があります。仏像とあわせて拝観するのもいいですね。

宝物館ではほかにも国宝の倶利伽羅竜蒔絵経箱など、貴重な宝物を見ることができます。

奥院本堂 法然上人御影堂

當麻寺奥院の本堂

奥院本堂は御影堂とも呼ばれ、本尊の円光大師法然上人坐像を安置。南北朝動乱最中の応安三年(1370)、知恩院の第12世誓阿普観上人が後光厳天皇の勅許を得て遷されました。

像は通常非公開ですが、毎年2月24日の命日法要のときには開帳され拝観することができます。

また本堂右手にある大方丈は、11月中旬~12月上旬ごろに襖絵や庭園を特別公開されています。時期をあわせてご参拝ください。

極楽の池をめぐる 浄土庭園

當麻寺奥院の浄土庭園楼門

本堂、阿弥陀堂と並んだその奥にあるのが浄土庭園です。

入り口近くに重要文化財の楼門があります。この先、渓流・藤棚などが続く風景は現世をあらわしているそうです。このあたりだけでも十分美しいのですが、さらに進むと極楽の池「宝池」が見えてきます。ここからは大きく浄土の世界が広がります。

當麻寺奥院の浄土庭園

奥の阿弥陀如来像を中心に、数多く並ぶ大きな石。これは太閤石といい、豊臣秀吉公が大阪城を築城するにあたり、西国から集めたもの。この石組で仏をあらわしています。

宝池のほとりはぐるりと一周できます。ゆっくりと極楽浄土を堪能できました。

當麻寺奥院の太閤石

二上山を背景に、季節折々の美しい風景が楽しめる庭園です。とくに春は色あざやかな牡丹が人気。仏様のお供えにと、奥院の歴代住職が植樹したのが始まりだそうですよ。

わたしが訪れたのは5月上旬、牡丹の見ごろには少し遅かったです。残っている数少ないお花を写真におさめるために四苦八苦…。見ごろなどは公式Twitterをチェックされるのもいいかも。

當麻寺 奥院(@TaimaderaOkuin) / Twitter

本当は今年リベンジ予定だったのですが、新型ウイルスの影響で断念しました。またあらためて参拝したいと思います!

あわせて行きたい 當麻寺の塔頭

當麻寺では奥院のほかにも、中之坊・護念院・西南院などたくさんの塔頭寺院が並んでおり、御朱印もいただけます。庭園や仏像の拝観のほか、写経・写仏体験のできるところもあります。

當麻寺中之坊から見る東塔

参考・このときの参拝ルート

當麻寺 奥院→本堂(曼荼羅堂)中之坊

基本情報

二上山 當麻寺 奥院

所在地:奈良県葛城市當麻1263
拝観時間:9:00〜17:00
公式サイト:http://www.taimadera.or.jp/