花鳥参拝帖

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【牛みくじ】天神信仰のはじまり|京都 文子天満宮のおみくじ

京都市下京区にある文子(あやこ)天満宮。菅原道真公を天神様として最初にまつった神社と伝わります。おみくじは道真公と縁が深い動物、牛のおみくじです。

牛みくじ

文子天満宮のおみくじ

白い身体、金に輝く角。天満宮でよく見る「なで牛」の像のように手足を折りたたみ、ゆったりと横たわります。

背中がちょっと盛り上がってるあたりがリアルですね。

牛みくじ後ろから

後ろ姿もシンプル。おみくじの紙は赤い紐を引いて、下側から取り出します。

牛(丑)は十二支のひとつ、置物型おみくじでもよく見かける動物です。そのなかでも文子天満宮の牛みくじは、より牛らしいところが特徴的。

神社名が入っていないので、他の神社でも取り扱いがあるのかもしれませんね。

文子天満宮とは どんな神社?

文子天満宮にある像

神社の名前にもなっている「文子」とは、多治比文子(たじひのあやこ)。道真公の乳母であった人物です。

大宰府に左遷され、失意のうちに亡くなられた道真公。没後は疫病や天候不順が続き、人々は道真公の祟りだと恐れました。

文子は自分の家の庭に小さな祠を建て、道真公を拝んでいました。すると天慶五年(942)道真公より「北野の右近の馬場にまつれ」との託宣(お告げ)があり、これが天暦元年(947)に北野天満宮が創建されるきっかけになりました。

文子が建てた祠からはじまった文子天満宮は、道真公を天神様として最初にまつった「天神信仰発祥の神社」として、現在も崇敬されます。

菅原道真公と牛

天満宮にあるなで牛

全国の天満宮・天神社では、牛をかたどった授与品が多く見られます。境内にはなでると病気が治る、また願いがかなうとされるなで牛のあるところも。

「道真公の生没年は丑年であった」、「牛車で道真公の遺骸を運んでいると、牛が座り込んで動かなくなった」など、道真公には牛にかかわる話が数多く伝わります。

2021年の干支は丑。この機会にあわせて天満宮・天神社の授与品をいただいたり、おみくじを引いてみてはいかがでしょうか。

おみくじを引くには

文子天満宮の社殿

「牛みくじ」は、文子天満宮境内にある授与所で引くことができます。初穂料は500円です。

授与所では専用の小箱が用意されているのも、うれしいポイント。陶器製のおみくじは持って帰るときに割らないよう、いつも気をつかうのですよね…

ほかにも引きたい 牛のおみくじ

北野天満宮のおみくじ

文子の託宣がきっかけとなり、北野の地につくられた北野天満宮。全国の天神社・天満宮の総本社として、多くの参拝者でにぎわう神社です。

こちらでは通年、十二支すべての動物のおみくじが引けます。

天神様と縁が深い牛(丑)おみくじ、また自分の生まれ年のおみくじを引くのもおすすめです!

北野天満宮のおみくじについては、以下の記事も参考にどうぞ。

www.hanatori-sanpai.com

また道真公の生誕地と伝わる菅原院天満宮神社でも、牛のおみくじがあります。

www.hanatori-sanpai.com

基本情報

文子天満宮

所在地:京都府京都市下京区天神町400
拝観時間:不明
公式サイト:http://ayakotenmangu.or.jp/