熊野三山のお使い・八咫烏。導きの神として信仰されるカラスは、サッカー日本代表のシンボルマークとしてもよく知られています。
やたがらすおみくじ
黒い身体に丸い目。くちばしには、梛(ナギ)の葉が引っ付き…いや、多分くわえているのでしょう。
八咫烏は三本足と伝わりますが、おみくじにもかわいらしい足が三つありますね。身体の正面には神社名が入ります。
羽と尾はかんたんに、一本と三本の線であらわされています。背中には左三つ巴。神社のご神紋として多く見かけます。
つやつやとした手触り、陶器製の置物です。おみくじの紙は赤い紐を引いて、下から取り出します。
八咫烏のおみくじは比較的よく見かけるモチーフです。なんとなく、奈良の橿原神宮の金鵄(きんし)みくじに似ているような…兄弟かな?
阿倍王子神社とは どんな神社?
大阪・天王寺の南にある阿倍王子(あべおうじ)神社。かつては阿倍王子(あべのおうじ)といい、熊野古道沿いに建てられた九十九王子のひとつでした。旧地に現存している王子は、大阪府内では唯一とのこと。
熊野王子神の伊邪那岐命(イザナギノミコト)・伊邪那美命(イザナミノミコト)・速素盞鳴命(ハヤスサノオノミコト)と、応神天皇を主祭神としてまつります。
熊野三山のお使い・八咫烏
阿倍王子神社は、仁徳天皇の創建と伝わます。
その昔、熊野神のお告げを受けた帝は、夢のなかにあらわれた土地を探しました。すると阿倍野の空より、白い首をした、眼が太陽よりも輝く三本足のカラスが降り立ちました。
この場所に社殿を建て、熊野神をまつったのが神社のはじまりといいます。
八咫烏、首は白いのですか…知らなかった。
阿倍王子神社の本殿となりには御烏社があり、八咫烏大神をまつります。
願掛けの絵馬や御烏御幣も受けられるとのこと。本殿とあわせて、ぜひおまいりください。
おみくじを引くには
「やたがらすおみくじ」は、授与所で引くことができます。初穂料は500円です。
あわせて引きたい 近くのかわいいおみくじ
阿倍王子神社のすぐ北には、境外社・安倍晴明神社があります。御祭神の安倍晴明公は、この地で生まれたと伝わります。
こちらでは「葛の葉きつねみくじ」を、引くことができます。これまた、かわいらしいおみくじです!
すぐ近くの場所なので、あわせてご参拝くださいませ。
基本情報
阿倍王子神社
所在地:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野元町9-4
拝観時間:9:00〜17:00
公式サイト:https://abeouji.tonosama.jp/