花鳥参拝帖

見どころと御朱印・置物おみくじ・ときどき仏像

「リモート参拝」「御朱印の郵送対応」とは? 外出自粛による参拝の変化

奈良の東大寺の大仏

新型ウイルスに振り回されているきょうこのごろです。みなさんは体調変わりなくお過ごしでしょうか?

首都圏など感染者が多いところは、週末の外出自粛要請につづき緊急事態宣言真っ最中。関西住みのわたしもその対象地域です。季節もよい時期なのに、いやぁ、まいりましたね…

寺社の対応と参拝の変化

神社・お寺は自粛に制限されない施設だそうです。とはいっても「不要不急」といわれれば、まぁそうなんでしょうね。こんな不安なときこそおまいりしたい気持ちになりますが、人が集まれば感染を広げることにつながります。このご時勢、やはりさけたほうがいい。

寺社のほうも手水舎の使用禁止や鈴紐(鈴緒)の撤去など、細やかな対応をされてきました。しかしながら自粛要請を受けて、納経所・社務所の閉鎖、さらに拝観停止・閉門・閉所を決定されるところも多くなりました。こんな対応は今までにないことでしょう。大阪の四天王寺の閉堂・閉門は「聖徳太子の創建以来」だそう。寺社も今まさに緊急事態なのです。

リモート参拝とは

そんななか、新たな対応を考える寺社も増えてきました。そのひとつが奈良・東大寺の「リモート参拝」です。

なんと24時間、大仏様を生中継です。

近ごろは「リモートワーク」にはじまり、「リモート授業」「リモート飲み会」もめずらしくない風景になりつつあります。しかしそれが「参拝」と結びつくことになるとは…! その組み合わせにびっくりです。

当初は「オンラインの遥拝?」と、ピンとこなかったわたし。それがいま、夜のネットサーフィン後にこの中継を見て寝るのが新たな習慣になっています。

「きょうも一日ありがとうございました。おやすみなさい、大仏様」

…と手を合わせることで、安らかな気持ちで熟睡できます。え、なんか使いかた間違っている?

このリモート参拝のほか、法要・法話を配信するお寺も出てくるようになりました。オンラインと参拝、今の時代にいちばん適した取り組みかもしれません。

御朱印の郵送対応とは

そして参拝の証である御朱印でも新たな話題が。「御朱印の郵送対応」です。

いままでもこの言葉を目にすることはありました。

  • 御朱印をもとめるかたが多い
  • 押印や墨書き、イラストを入れる時間がかかる

などの理由で、参拝後の御朱印帳をあずかり、後日郵送してお渡しするという対応です。郵送料はかかりますがその場で長く待つこともなく、人気の御朱印をいただくことができます。ごく一部の寺社でのことですが、おおむね好評だと思います。

でも今回はそういうことではないらしい。直接現地まで参拝しなくても、御朱印をいただくことができるというのです。

家からの「遥拝」で参拝とみなし、御朱印を郵送で授与するということですね。

対応されている寺社は、行事・月がわりの限定御朱印で人気のところが多い印象です。御朱印を求めて人が集まるのを回避する、苦肉の対応なのかもしれません。

正直わたしは「そこまでして、いただかねばならないものか?」と思いました。しかし日常的に参拝し崇敬しているところだったらどうでしょうか。参拝者の減った寺社の収支を助けることにもつながりますしね。若干もやもやしますが緊急事態のいま、寺社と参拝者双方納得の形として、ありなのかもしれません。

できれば「感染が落ち着いたらお礼参りに行こう」という切実なかたに、寺社の思いとともに届けばいいな。ネットショッピング感覚でポチポチされないことを願っています。あと、転売屋は滅びたらいいよ!

参拝の原点へ

先の見えない今、これからはまたどのような新しい参拝になっていくのでしょうか。ふだん通りのおまいりができるようになるのはいつになることやら…など思いながら、Twitterでみかけたツイートがこちら。

写経・写仏をして後日直接納経すれば、特別な御朱印を授与いただけるとのこと。

あぁこれなら抵抗なく受け入れられる。やってみようかしら…って、よく考えたら「納経して御朱印拝受」ってもともと本来の対応なんですよね。最近は初穂料やお布施のみでいただくのがふつうだったのでうっかりしていましたが。ほかにも郵送で写経を受け付けているお寺もいくつかありました。

こんなときだからこそ原点にもどって、じっくりと仏様に向き合ってみるのもいいかもしれません。自分は何のために参拝するのか、そこにどういう思いがあるのか。

何にせよ、考える時間はたっぷりありますから。神仏がくれた期間だと思って、わたしも自分なりに過ごしていこうと思います。

みなさんもどうぞお身体大切に。新しい試みも受け入れつつ、やはり早く自由におまいりできる日がくることを願ってます。