大阪・茶臼山にある堀越神社。四天王寺七宮のひとつとして創建された神社は、一生に一度の願いを聞いてくださるといいます。
堀越神社でいただける御朱印
堀越神社の御朱印
通常いただける御朱印です。
熊野第一王子之宮の御朱印
熊野詣の出発地、熊野第一王子の御朱印です。熊野といえば八咫烏ですね。
堀越神社の見どころ
堀越神社のある場所はあべのハルカスや天王寺公園が近く、交通量の多い道に面しています。周辺は都会的ですが、境内は静かで落ち着きのある雰囲気。緑も多く、樹齢ある御神木が迎えてくださいます。
参拝は梅雨の時期、アジサイが美しい。春の桜咲く季節も、良い風景でしょうね。
四天王寺を守護・四天王寺七宮
堀越神社は聖徳太子創建、神社北東にある四天王寺の鎮守社「四天王寺七宮」のひとつとしてはじまりました。主祭神は崇峻天皇、太子の叔父にあたります。
以前は境内の南に堀があり、この堀を超えて神社を参拝したことから「堀越神社」という名がつきました。
配祀神には崇峻天皇の皇后とその子、小手姫（おてひめ）皇后と蜂子（はちこ）皇子、錦代（にしきで）皇女をまつります。
一生に一度、ひと夢祈願
古くから堀越神社は「一生に一度の願いをかなえてくださる」と言い伝えられてきました。
ご祈祷を受け、お守りを授与いただくかたは地方からも多く、「ひと夢祈願」という名で郵送でも受け付けられているとのこと。
さて、「一生に一度の願い」といわれたら、わたしなどは少し迷ってしまうのですが（欲が多いから…！）
ふだんは神社へのおまいりでは、かんたんにご挨拶・日頃の感謝を伝えることがほとんどでした。せっかくの堀越神社、ここはじっくりと考えてからおまいりします。
いつもは特別に意識することのない「願い」。あらためて考えることによって、自身のこれからを見直すことにもつながりますね。良い機会をあたえていただきました。
御神木と鎮宅さん
境内むかって右手には、立派な御神木があります。ひときわ目をひく古木は、樹齢550年とのこと。幹の途中で半分切り落とされていますが、残された枝は力強く広がります。
疲れたときや気力が落ちたと感じたときは、力をいただけるそうですよ。ちょうど先の参拝者が木に抱きついていたのは、パワーを注入してもらっていたのですね。
では御神木を痛めないように注意しながら、わたしもならってみます。
…うん、これは落ち着く。近所にあったら、毎日お願いしてしまいそうです。
御神木と接する社にまつられるのは、太上神仙鎮宅霊符尊神です。通称は鎮宅（ちんたく）さん。
お守りやお札の元祖となる神様で、節分や七夕などの星祭りはもとはこの神の家内安全・商売繁盛のお祭りだったといいます。
堀越神社ではいまも節分・七夕の大祭にあわせて霊符が受けられます。
熊野詣の出発地・熊野第一王子之宮
平安時代に盛んに詣でられた、紀伊の熊野三山をめぐる熊野詣。熊野権現の分霊をまつる九十九の王子社を巡拝しながら、熊野を目指します。
そのはじまりの第一王子之宮・窪津王子は当初、天満の港にありました。のちに遷され、いまは堀越神社境内に鎮座します。
熊野第一王子之宮の御朱印を受けられるときは、こちらも忘れずにおまいりしましょう。
家康を助けた 茶臼山稲荷神社
最後に、鮮やかな鳥居が並ぶ神社に参拝します。茶臼山稲荷神社は、もとは茶臼山の山頂にまつられていました。
茶臼山は大坂冬の陣では徳川家康、夏の陣では真田幸村の本陣になったところなので、戦国ファンには比較的知られている地名でしょうか。
徳川家康は夏の陣で山の白狐に助けられたことから、この稲荷を信仰されたといいます。
ちなみに茶臼山はそれほど高くはない山で、頂上まで登れます。興味のあるかたはあわせてどうぞ。
稲荷神社の奥には、先代の狛犬がいらっしゃいました。いまの狛犬も良いですが、痛みありながらも風格のあるこちらも味がありますね。
ヒビが入っているので、さわったり、あまり近づきすぎないようにお気をつけください。
堀越神社の授与品には、狛犬の土鈴もあります。阿吽あわせていただきたい…。
あわせて行きたい 近くの寺社めぐり
神社の北東には四天王寺があります。境内広く、多くのお堂があり、御朱印も受けられます。日本で最初に庚申尊が現されたと伝わる四天王寺庚申堂も近く、あわせての参拝もおすすめです。
戦国時代に興味のあるかたは茶臼山をはじめ、真田幸村最期の地・安居神社、徳川家康を助けた霧降りの松のある一心寺など、ゆかり地めぐりもおもしろいですよ。
基本情報
堀越神社
所在地：大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-8
拝観時間：6：00～18：00
公式サイト：https://www.horikoshijinja.or.jp/
