大和国一之宮・大神神社から古道を北へ進むと、摂社の檜原(ひばら)神社があります。三ツ鳥居が美しく、境内からは大和国中を見渡せます。
(2023-04-19 更新)
檜原神社の御朱印
通常の御朱印
豊鋤入姫宮の御朱印
豊鋤入姫命(とよすきいりひめのみこと)をまつる、豊鋤入姫宮の御朱印も受けられます。
授与所の情報
御朱印は境内にある社務所にていただきました。
檜原神社とは どんな神社?
御祭神:天照大御神
崇神天皇の時代、それまで宮中にまつられていた天照大御神を外に遷すことになります。
託された皇女・豊鋤入姫命が磯城神籬(しきひもろぎ)を立て、はじめて大御神をまつられた場所が「倭笠縫邑(やまとのかさぬいのむら)」です。
大御神はその後各地を巡幸、最後に伊勢の地に鎮座されました。その跡は元伊勢と崇敬され、倭笠縫邑は檜原神社として引き続きまつられたと伝わります。
(※倭笠縫邑の場所については諸説あります)
ここが良き! 檜原神社のおすすめの見どころ
古道・山の辺の道を歩く
大神神社の摂社のひとつである檜原神社。車でもアクセスできますが、この日は大神神社から山の辺の道を歩いていきました。
山の辺の道は現在日本に残る最古の道といわれ、三輪山のふもとから春日山のふもとまで南北に続きます。大神神社から檜原神社の間は、比較的昔ながらの雰囲気が感じられます。
車ではこの区間、通行できませんのでご注意。舗装がされていないところも多いので、サイクリングのかたもお気をつけて。徒歩の場合は、歩きやすい靴をおすすめします。
道の途中には、謡曲「三輪」に登場する玄賓庵(げんぴあん)もあります。今回は立ち寄りませんでしたが、御朱印もいただけるとの情報。次回は参拝してみよう~。
寄り道しなければ、大神神社からは約20~30分弱で到着です。
三ツ鳥居のある神社
神域には特徴のある鳥居が立ちます。
「三ツ鳥居」、「三輪鳥居」と呼ばれ、明神型の鳥居3つをひとつに組み合わせた形をしています。大神神社にあるものと同じ形式の鳥居で、美しい形がよくわかります。
そして、通常ある社殿が檜原神社にはありません。
大神神社では拝殿がありましたが、どちらも三輪鳥居を通して御神座におまいりします。これは神まつりの原初のかたちといわれます。
まつられる天照大御神は、檜原神社では天照大神若御魂神と称されます。
鳥居の左手にある社は豊鋤入姫宮で、豊鋤入姫命をまつります。
振り返ると見晴らしよく、注連柱の間からは二上山も見えます。ふたつのコブのある山の向こうは大阪です。
ちょうど前の週に参拝した美具久留御魂神社とは、山をはさんで一直線につながる場所。まったくの偶然でしたが、ご縁がありました。
あわせて行きたい 近くの寺社や甘味処
大神神社から檜原神社の間の道沿いににある山辺の道 花もり。
かき氷などのスイーツが人気のお店です。期間限定のメニューを求めて通われるかたも多いそう。
数に限りがありますが、ランチもいただけます。
写真は三輪そうめんとてんぷら・野菜の炊き合わせのセットです。地元名物のそうめん以外にも、いろいろ食べたいかたにおすすめ。
店内はカウンター席がメイン。季節がよければ、外のテーブル席が広々と気持ちが良いです。
わたしは当日ふらりと立ち寄りましたが、お食事される場合は事前に予約されるほうがいいかもしれません。
檜原神社から山の辺の道をさらに北に進むと、里山の風景に心が癒やされます。
景行天皇陵や崇神天皇陵、大地獄絵で有名な長岳寺などに立ち寄るのもおすすめです。
大神神社→檜原神社
檜原神社の基本情報
所在地:奈良県桜井市三輪1422
拝観時間:不明
駐車場:あり
公式サイト:https://oomiwa.or.jp/(大神神社)
実際に参拝した日(2019-05-25)の情報をもとに、記事を作成しています。定期的に情報を確認し更新していますが、最新情報と異なる場合があります。