大阪南河内にある狭山神社には、二座の式内社が鎮座します。狭山池とあわせての散策もおすすめです。
(2023-02-08 更新)
狭山神社の御朱印
社務所にていただきました。
狭山神社とは どんな神社?
大阪南東部に位置する大阪狭山市。狭山池は市の中心部にあり、日本最古のダム式ため池として国の史跡に指定されています。
その狭山の地を守護する神と、池をつくった功労者をおまつりするのが狭山神社です。
最寄り駅は南海高野線金剛駅。徒歩10分ほど、西へ下りた場所に鎮座します。
入り口は府道198号に面しています。となりに駐車場もあり。
ふりかえると、道をはさんで一の鳥居があります。
ここからみると、神社の方向はこんもりと木が茂り、丘のような地形。里のなかの鎮守社といった雰囲気ですね。
それでは鳥居をくぐり、おまいりしましょう。
式内社~狭山神社と狭山堤神社
狭山神社の主祭神は、天照大神(あまてらすおおかみ)、素盞嗚命(すさのおのみこと)。
狭山連の祖神である臣狭山命(おみさやまのみこと)、天児屋根命(あめのこやねのみこと)、大山祇神(おおやまつみのかみ)・稲田姫命(いなだひめのみこと)を配祀します。
崇神天皇勅願により創建と伝わり、狭山池がつくられる以前からまつられていた鎮守の神といいます。延喜式神名帳に記載のある神社、式内社です。
狭山神社の境内にはもうひとつ、式内社があります。拝殿にむかって左の摂社、狭山堤神社です。
狭山堤神社にまつられるのは、入色入彦命(いにしきいりひこのみこと)。第11代垂仁天皇の子で、狭山池の築造に功績を残しました。
狭山池の守護神としてほとりにまつられていましたが、のちに狭山神社に遷されました。
式内社が複数、同じ場所に鎮座するのはめずらしいことだそう。わたしが参拝したなかでは、奈良の村屋神社が記憶に新しいです。
社殿は摂末社ならんで、やや高い場所に鎮座します。
拝殿にむかって右側には戎神社が。
左手側には、稲荷神社です。
きつねのおみくじ発見!
授与所には、今年の干支おみくじもありました。最近は思いがけないところで置物みくじに出会うことも多く、おみくじ好きにはうれしいかぎりです(もちろん、両方いただきました!)
そして恒例の(?)絵馬チェック。
丑年の絵馬らしく、絵柄は赤べこ。疫病退散の縁起物なので、コロナ禍のいまにぴったりですね。
境内、目をひく茅葺屋根の建物は、神器庫とのこと。お正月など行事のあるときは、授与所になっていることもあるそう。
それなりの交通量がある道に面した神社ですが、騒がしさはなく、おだやかな空気を感じます。
景色や環境が変わっても、鎮守の神はここで変わらず見守ってくださっているのでしょう。
あわせて行きたい 狭山池
時間があれば、狭山池もあわせてどうぞ。
最寄り駅はとなりの大阪狭山市駅ですが、池の南のほとりには、神社から歩いて15分ほどの距離です。
車でアクセスする場合は、東側と北側の2カ所に駐車場があります。
池には周遊路が設けられ、天気の良い日は散歩やウォーキングするひとも。なかなかの大きさの池なので、一周するには1時間ぐらいかかりそう。
春には桜の名所としても人気です。
また北側の駐車場近くには、池に向かって鳥居が立っています。
池の中には小さな祠があり、龍神社がまつられます。
祠の前にある大きな穴は、遺跡でしょうか。池の水量が少ない時期だけ、あらわれて見えます。
立ち寄りどころとしては、ほとりにある大阪府立狭山池博物館もぜひ。
入館は無料。堤の断面の保存など、ここでしか見られない展示がおもしろいですよ。
基本情報
狭山神社
所在地:大阪府大阪狭山市半田1-223
拝観時間:不明
公式サイト:なし