大阪南河内にある狭山神社には、二座の式内社が鎮座します。狭山池とあわせての散策もおすすめです。
狭山神社の御朱印
社務所にていただきました。
狭山神社の見どころ
大阪南東部にある大阪狭山市。中心部にある狭山池は、日本最古のダム式ため池として知られています。
その狭山の地を守護する神と、池をつくった功労者をまつる神社へ行ってまいりました。
最寄り駅は南海高野線金剛駅。徒歩10分ほど、西へ下りた場所に狭山神社はあります。
入り口は府道198号に面しています。駐車場はむかって左手側にありました。右手はドラッグストア、交差点も近いからか、なんとなく落ち着かない気分です。
ふりかえると、一の鳥居が。
こちらのまわりは住宅街、人通りはほとんどありません。神社の方向はこんもりと木が茂り、丘のような地形です。ここからみると、里のなかの鎮守社といった雰囲気ですね。
それでは鳥居をくぐり、おまいりしましょう。
式内社・狭山神社と狭山堤神社
狭山神社の主祭神は、天照大神(あまてらすおおかみ)、素盞嗚命(すさのおのみこと)。狭山連の祖神である臣狭山命(おみさやまのみこと)、天児屋根命(あめのこやねのみこと)、大山祇神(おおやまつみのかみ)・稲田姫命(いなだひめのみこと)を配祀します。
創建の年代はよくわかりませんが、崇神天皇の勅願により創建。狭山池がつくられる以前からまつられていたと伝わる、延喜式神名帳に記載のある神社・式内社です。
実は狭山神社の境内にはもうひとつ、式内社が鎮座します。拝殿むかって左側にある摂社、狭山堤神社です。
狭山堤神社にまつられるのは入色入彦命(いにしきいりひこのみこと)。第11代垂仁天皇の皇子で、狭山池築造に功績を残しました。狭山池の守護神としてほとりにまつられていましたが、のちに狭山神社に遷されました。
式内社が複数、同じ場所に鎮座するのはめずらしいことといいます。わたしが参拝したなかでは…奈良の村屋神社が記憶に新しいです。
社殿は摂末社ともに少し高い場所にならびます。
拝殿むかって右側には戎神社。
左側、奥には稲荷神社です。
きつねのおみくじ発見!
授与所では干支(丑)のおみくじもありました。最近は思いがけないところに置物おみくじがあったりして、みくじスキーにはうれしいかぎりです(もちろん、いただきました)
そして恒例の(?)絵馬チェック。
丑年の絵馬らしく、絵柄は赤べこですね。疫病退散の縁起物なので、いまのご時世にぴったり。
境内、目をひく茅葺屋根の建物は神器庫とのことです。
表の騒がしさとはうってかわり、おだやかな空気を感じます。
景色や環境が変わっても、鎮守の神はここで変わらず見守ってくれているのでしょうね。
あわせて行きたい 狭山池
時間があれば、狭山池にもぜひ。最寄り駅はとなりの大阪狭山市駅ですが、池の南のほとりには神社から歩いて15分ほどの距離です。
池には周遊路が設けられ、天気の良い日は散歩やウォーキングするひとも。けっこう大きさのある池なので、一周するには1時間ぐらいかかります。
春には桜の名所としても人気。過去にはこんなラバーダックの催しも。
車でアクセスするのなら、駐車場は池の東側と北側にあります。
ちなみに北側駐車場近くには鳥居、池の中には祠があり、龍神社をまつります。
立ち寄りどころとしては、ほとりにある大阪府立狭山池博物館もおすすめ。入館は無料です。堤の断面など、見ごたえのある展示物もありますのであわせてどうぞ。
基本情報
狭山神社
所在地:大阪府大阪狭山市半田1-223
拝観時間:不明
公式サイト:なし