京都・哲学の道のはじまりにある熊野若王子神社は、京都三熊野のひとつに数えられる神社。おみくじは愛嬌のある表情がかわいらしい八咫烏です。
八咫烏おみくじ
丸い目に大きなくちばし。全体は黒く、つやのある色合いです。
羽や尾、爪には金の色が入れられており、きらきらと光ります。
トレードマークの三本の足は前側に。大きく神社名も書かれています。
笑っているようにも見える、ユーモラスな表情がいいですね。
下から出ている赤い紐を引くと、おみくじの紙が出てきます。なんと、日本語・英語・中国語・韓国語の4カ国語に対応とのこと。
八咫烏、かわいい顔してなかなか有能ではありませんか…。
熊野若王子神社とは どんな神社?
熊野若王子神社の御祭神は国常立神(くにのとこたちのかみ)・伊邪那岐神(いざなぎのみこと)・伊邪那美神(いざなみのみこと)・天照皇大神(あまてらすすめおおみかみ)。
若王子(にゃくおうじ)とは、紀州・熊野三山にまつられる御祭神のひとつ。「若一王子」「若宮」とも呼ばれ、天照大神の別号でもあります。
神社の創建は永暦元年(1160)、後白河法皇が紀州の熊野権現を勧請。禅林寺(永観堂)の守護神とされました。
平安時代を中心に盛んに行われた熊野御幸は、まず熊野若王子神社の滝で身を清めてから出発。とくに後白河法皇は熱心に詣でられ、その回数は34度にのぼったと伝わります。
神社は哲学の道のはじまりに位置し、季節ごとに桜や新緑・紅葉の風景が楽しめます。
熊野三山のお使い・八咫烏
日本神話では神武天皇が熊野から大和へ向かうとき、先に立って導いたのが八咫烏であったと伝わります。このことから八咫烏は、熊野三山の神のお使いとして信仰されました。
なかでも熊野三山で配られている熊野牛王符は「オカラスさん」とも呼ばれ、カラス文字で書かれた特徴のあるお札です。
なんと書いてあるか、読めますか? ちょっと引いて見たほうがわかりやすいかも?
じつは熊野若王子神社の社殿に掲げられている額の文字も、カラス文字で書かれています。おまいりの際にはぜひ、チェックしてみてくださいね。
おみくじを引くには
「八咫烏おみくじ」は、本殿にむかって右手奥にある社務所で引くことができます。初穂料は500円です。
神社独自のおみくじは置物みくじのほかにも、おみくじマッチが人気。こちらは小さな箱の中に6色のマッチが入っており、出てきた色で運勢を占います。
おみくじ好きのかたは、あわせていかがでしょうか。
【訂正して再ツイートしています<(_ _)>】皆様のご要望により、本日 #復活 いたしました『#おみくじマッチ』です。箱に入った18本のマッチ棒の先端は、大吉が赤色・大凶が茶色など 3本ずつ6色に色分けしてあり、箱の穴から1本引いて吉凶を占うようになっています。 pic.twitter.com/apfcwIR8t1
— 熊野若王子神社 (@nyakuouji_jinja) March 31, 2019
あわせて引きたい 八咫烏のおみくじ
熊野ゆかりの神社では、八咫烏モチーフのおみくじを多く見かけます。
それぞれ微妙に違った個性がありおもしろいのですが、こちらは熊野三山のひとつ、熊野本宮大社でいただいたおみくじ。
これは…色違いの兄弟!?
熊野詣の機会ありましたら、ぜひどうぞ。
基本情報
熊野若王子神社
所在地:京都府京都市左京区若王子町2番地
拝観時間:9:00~17:00
公式サイト:https://nyakuouji-jinja.amebaownd.com/