花鳥参拝帖

参拝した寺社の見どころや御朱印・おみくじの紹介

【八咫烏おみくじ】熊野三山の神の使い|京都 熊野若王子神社のおみくじ

京都三熊野の一つで、「哲学の道」の始まりに位置する熊野若王子神社。おみくじは、愛嬌のある表情がかわいらしい八咫烏です。

(2023-05-30 更新)

八咫烏おみくじ

熊野若王子神社の八咫烏おみくじ

丸い目と、大きなくちばしが特徴あるおみくじ。全体的には黒く、つやのある色合いです。

羽や尾、爪には金の色が使われ、キラキラと輝いています。

笑っているようなユーモラスな表情が魅力的ですね。

八咫烏おみくじ前から

トレードマークの三本の足は前側にあり、神社名も大きく書かれています。

素材は陶器製。下側にある赤い紐を引くと、おみくじの紙が出てきます。

おみくじは日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語に対応しているとのこと。八咫烏、かわいい顔をしていながら、とても有能ではありませんか!

熊野若王子神社とは どんな神社?

熊野若王子神社の入り口

熊野神社、新熊野神社とともに、京都三熊野社とされています。

主祭神は、国常立神(くにのとこたちのかみ)、伊邪那岐神(いざなぎのみこと)、伊邪那美神(いざなみのみこと)、天照皇大神(あまてらすすめおおみかみ)。

「若王子(にゃくおうじ)」とは、熊野権現の若宮ともいわれ、天照大神の別号「若一王子」にちなむそう。

永暦元年(1160)に後白河法皇が熊野権現を勧請、禅林寺(永観堂)の守護神としてまつられたのがはじまりと伝わります。

平安時代を中心に行われた熊野御幸では、後白河法皇が特に熱心に詣でられ、まず若王子社で身を浄めてから出発するのが習わしであったそうです。

神社は哲学の道の始まりに位置し、桜や新緑、紅葉など、季節ごとに美しい景色を楽しむことができます。

神様のお使いの八咫烏

熊野若王子神社の社殿

八咫烏は日本神話では、神武天皇が熊野から大和へ向かう際に先導したと伝えられています。

このことから、八咫烏は熊野三山の神の使いとして崇められました。

熊野三山では、熊野牛王符と呼ばれるお札があります。お札は特徴のあるカラス文字で書かれており、「オカラスさん」とも呼ばれています。

熊野牛王符

実は熊野若王子神社の社殿にも、カラス文字で書かれた額が掲げられています。

おまいりの際には、チェックしてみてくださいね。

おみくじを引くには

八咫烏のおみくじは、本殿向かって右手側にある授与所で引けます。初穂料は、わたしが参拝したときは、500円でした。

神社独自のおみくじとしては、おみくじマッチも人気です。小さな箱の中に入った6色のマッチから、引いた色で運勢を占います。

あわせて引きたい 八咫烏のおみくじ

熊野ゆかりの神社では、八咫烏をモチーフにしたおみくじが多く見られます。

こちらは熊野三山の一つである、和歌山の熊野本宮大社でいただいたおみくじです。

熊野本宮大社の八咫烏のおみくじ

まるで色違いの兄弟のような、八咫烏ですよね!

熊野詣の機会があれば、ぜひ引いてみてください。

熊野本宮大社 公式サイト

熊野若王子神社の基本情報

所在地:京都府京都市左京区若王子町2
拝観時間:9:00~17:00
駐車場:なし
公式サイト:https://nyakuouji-jinja.amebaownd.com/

実際に参拝した日(2018-04-30)の情報をもとに、記事を作成しています。定期的に情報を確認し更新していますが、最新情報と異なる場合があります。