東大寺大仏殿の西にある指図堂は、令和五年(2023)3月まで修理工事中。期間中、御本尊は庫裏にて参拝できます。
指図堂の御朱印
法然上人ゆかりの寺院をめぐる「法然上人二十五霊場」の御朱印です。
指図堂の見どころ
東大寺大仏殿の西側エリアにある指図堂。名前は大仏殿再建の際に、指図(設計図)を収めたお堂であったことに由来します。
こちらはわたし、「土日祝のみ開いていて、御朱印もいただける」「閉まっているときの御朱印は本坊(寺務所)でいただける」との認識でいました。
せっかくなので、開いているときに参拝して直接御朱印を…と思っていたのですが、なかなかタイミングがあわず。
先日ちょうど土曜日に奈良に行くことになり、千手堂公開とあわせておまいりしよう! と出かけたところ…
えぇ、工事中!?
指図堂は令和四年(2022)2月~令和五年(2023)年3月まで修理工事中だそう。下調べぬかった~。
しかし案内の看板を見たところ、おとなりの庫裏和室で参拝できると書いてあります。
さっそく玄関の戸を開けてたずねると、こころよく座敷に通していただきました。ありがたい!
法然上人二十五霊場第十一番
御本尊としてまつられるのは、浄土宗の開祖である法然上人の御影像です。
法然上人は東大寺復興に尽力された重源上人に招かれ、造営途中の大仏殿にて浄土三部経を講説されたと伝わります。
御影像は想像より小さな絵画。法然上人は墨染の衣をまとい、念珠をかけた手を合わせられています。お顔はおだやかですが、まっすぐな目は信念ゆるぎない印象です。
御影のむかって左には阿弥陀三尊。かなり前のめりに迎えにきてくださっています。
右にも阿弥陀如来像が安置されます。
以前の指図堂は堂内撮影OKだったようで、お像は写真で見たことがありました。実際におまいりできて、喜びもひとしお。
(いまごろ気づきましたが、もしかして今回も写真撮影できたのかも…聞きそびれてしまいました。またぬかった~)
突然失礼します。せっかくお参りいただきながら、申し訳ございません。工事期間中、尊像は指図堂東側(お堂に向かって右側)の庫裏にお遷ししております。もちろん来春の竣工後でも構いませんが、もしそれまでにこちらへお越しの際は、どうぞ庫裏へお立ち寄りください。 合掌 pic.twitter.com/ZtrFu3bNhl
— 森本 公穣 @東大寺 (@kojomrmt) February 24, 2022
案内のかたには「ゆっくりと心ゆくまで、おまいりしてくださいね」とお声がけいただき、畳に座ってのぞき込むように見仏。親切にしていただき、ありがとうございます。
こちら庫裏では曜日に関係なく、平日でも参拝できるそう。あわせて写経場も開設されています。
また指図堂では修理の寄進も募られています。くわしくは公式サイトでご確認ください。
あわせて行きたい 東大寺のお堂
東大寺境内にはさまざまなお堂があり、御朱印がいただけるところも多いです。
大仏殿、二月堂、法華堂(三月堂)、戒壇堂、俊乗堂…などなど。じつはわたしもまだ御朱印をいただいていないお堂があり、地道にコツコツおまいりしていこうと思っています。
令和二年(2020)7月4日からは戒壇堂の修理工事にともない、期間限定で千手堂も公開。指図堂から近い場所にありますので、あわせてどうぞご参拝ください。
基本情報
東大寺 指図堂
所在地:奈良県奈良市雑司町406-1 指図堂
拝観時間:8:30~16:30(御朱印対応は~16:00まで)
公式サイト:http://www.todaiji.or.jp/sashizudo-kanjin/index.html