奈良の東大寺戒壇堂の西側にある千手堂。通常は拝観できないお堂ですが、期間限定で公開があり、御朱印もいただけました。
※令和5年9月25日で特別公開は終了。現在は拝観・御朱印授与はありません。
(2024-07-16 更新)
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東大寺 戒壇院千手堂の御朱印
千手観音の御朱印
鑑真和上の御朱印
授与所の情報
特別公開の拝観時に帳面を預け、参拝後にいただきました。
東大寺 戒壇院千手堂とは どんなところ?
御本尊:千手観音菩薩立像
天平勝宝五年 (753) 唐から鑑真和上が来日。翌年、大仏殿前に戒壇を築き、聖武天皇らに戒を授けられました。
その戒壇を移し堂宇を建立、日本ではじめての正式な授戒の場として開かれたのが、戒壇院のはじまりといいます。
かつては講堂や僧坊などが建つ伽藍でしたが、度重なる火災で焼失。現在は戒壇堂と千手堂のみ復興されます。
千手堂は江戸時代に再建されましたが、平成十年(1998)にも火災で被害を受けたそう。火事は決して昔の話ではありませんね。
ここが良き! 東大寺 戒壇院千手堂のおすすめの見どころ
戒壇院千手堂は戒壇堂の奥に建つ、小ぶりのお堂です。通常は拝観できませんが、戒壇堂保存修理の期間、かわって特別公開されました。
千手堂の御本尊は千手観音菩薩立像。四方を四天王立像が守り、黒漆塗りの厨子に安置されます。
像は鎌倉時代の作で、檜の寄木造。金泥が美しく、高さは70センチほど。四天王像はさらに小さく、どちらも装飾が細やかです。
また厨子壁の彩色画が鮮やかなこと。千手観音の眷属二十八部衆、風神・雷神や明王たちが描かれ、背景は繊細な波が立つ補陀落浄土です。平成の火災で損傷したものを、復元模写したそう。
御本尊の右手側奥には鑑真和上坐像をまつります。有名な唐招提寺開山堂のお像にそっくりで、江戸時代作の摸刻とのこと。
唐招提寺のものは乾漆造ですが、こちらは木造。毎月6日には、忌日法要が行われます。
対して左手側には、愛染明王坐像を安置。目がくりっと大きく、体つきも豊かです。
小さなお堂に像があわせてまつられるのも良いですね。特別な機会、おまいりできてなによりでした。
あわせて行きたい 東大寺のお堂めぐり
いつも観光客でにぎわう東大寺ですが、大仏殿を離れると人もぐっと少なくなります。鹿たちも心なしか、のんびりとした雰囲気です。
境内西側には四天王を安置する戒壇院戒壇堂、法然上人ゆかりの霊場・指図堂もあります。
東大寺 戒壇院千手堂の基本情報
所在地:奈良県奈良市雑司町406-1 戒壇院千手堂
拝観時間:8:30~16:00 ※令和5年9月25日で特別公開は終了しました
拝観料:有料(600円)
駐車場:なし
公式サイト:https://www.todaiji.or.jp/information/senjudo/
実際に参拝した日(2022-02-12)の情報をもとに、記事を作成しています。定期的に情報を確認し更新していますが、最新情報と異なる場合があります。