京都・寺町通の商店街にある矢田地蔵尊。送り鐘で有名なお寺で、お地蔵さまのおみくじを引いてみました。
お地蔵さまおみくじ
丸い頭が特徴ある、二頭身のお地蔵さま。小さな目鼻立ちは、赤ちゃんのようですね。
目の縁取りが手書きで、良い表情を出しています。角度によっては白目むいているようにも見えて、少し怖い…?
右手に持つのは、おそらく錫杖。おそろいの赤い前掛けが、お地蔵さまならではです。
おみくじの紙は、赤い糸を引っ張って取り出します。
色は白・ピンク・黄色の3種です。
個人的に「理由のない色違いの購入は2種類まで」と決めており、最初は白とピンクをいただきました。
が、あまりにもかわいいので、再びの参拝時に黄色を追加。意志弱すぎなんじゃないかしら…
矢田地蔵尊とは どんなお寺?
正式には金剛山矢田寺と号する、西山浄土宗のお寺です。
「矢田寺」といえば奈良・大和郡山のあじさい寺が有名ですが、その別院として平安時代の初めに創建されました。
当初は五条坊門にありましたがその後、各地を転々と。天正七年(1549)に現在の場所に移されたと伝わります。
御本尊は地蔵菩薩。炎に包まれて立つ仏像は、開山の満慶(満米)上人が冥土で出会った生身の地蔵尊の姿を彫らせたといいます。
境内は提灯の明かりに囲まれ、独特の雰囲気。お堂正面にある梵鐘は「送り鐘」です。
お盆に精霊を迎えるためにつく六道珍皇寺の「迎え鐘」に対し、迷わずに冥土へ送る精霊送りの鐘として信仰されます。
毎年8月16日の精霊送りには、鐘をつく参拝者でにぎわいます。
矢田地蔵縁起
満慶上人が地蔵さまに出会う話は、寺宝の矢田地蔵縁起に描かれます。
絵巻は京都国立博物館にあり、期間限定で公開されることもあるようです。
矢田地蔵尊では、絵巻の一場面を切り取った絵馬が人気です。赤のあざやかなカラー絵馬、白黒バージョンも斬新ですね。
地獄の釜から引き揚げ、助けてくださる地蔵菩薩、ありがたや…!
おみくじを引くには
本堂むかって右手奥に寺務所窓口があり、御朱印などもいただけます。おみくじはひとつ500円のお納めです。
おみくじのほかにも、手作りのお守り「ぬいぐるみお地蔵さま」もおすすめ。
絵巻・絵馬に見られる地獄の激しさと、お守りやおみくじのお地蔵さまのゆるさが合わさっているのが、この矢田寺の好きなところです。
窓口はお寺のかたの都合により、閉まっているときもありますのでご注意ください。
ほかにも引きたい 近くのかわいいおみくじ
矢田地蔵尊より西へ行くと、西国三十三所第18番・頂法寺六角堂があります。こちらでは、鳩みくじが引けます。
願い事をひとつだけかなえてくれる、一願成就の鳩もかわいいですよ。
くわしくは以下の記事をどうぞご参考に。
基本情報
金剛山 矢田寺(矢田地蔵尊)
所在地:京都府京都市中京区天性寺前町524
拝観時間:不明
公式サイト:なし