牡丹の花が美しい「花の御寺」長谷寺。西国三十三所のお寺で、福をもたらすねずみのおみくじを引いてみましょう。
ねずみくじ
巻いたおみくじの紙を、両手に(両足に?)抱えるねずみ。木製の置物型おみくじです。
身体には目・鼻・ひげ・耳のほかに、桜の花びらのようなハートマーク模様が描かれています。下側の灰色のシマ模様は…多分しっぽですよね?
やや細長い形なので、一見カンガルーかと思った目の悪いわたし…。
以前参拝したときは、陶器製のおみくじだった記憶があるのですが(そのときはまだおみくじ沼にはまっていなかった)近年、木製のものにリニューアルしたようです。
長谷寺とは どんなお寺?
西国の観音菩薩をめぐる、西国三十三所第八番の札所である長谷寺。御本尊の十一面観音立像は10メートルを超える木造仏で、重要文化財に指定されています。
仁王門から本堂までは、399段の登廊が連なります。4月~5月にかけては牡丹の花が脇を彩り、多くの参拝者でにぎわいます。
季節の花・桜や紅葉も美しく、「花の御寺」とも呼ばれるお寺です。
大黒天とねずみ
本堂の隣には大黒堂があり、七福神のひとつ・大黒天をまつります。
大黒天はもとはインドから伝来した神でしたが、日本では神道の神・大国主命と習合。五穀豊穣・財福の神として信仰されます。
日本神話には、大国主命の危機にねずみが助けたという逸話が伝わります。次第にねずみは大黒天のお使い、福をもたらす縁起の良い動物と考えられるようになりました。
ねずみのおみくじは縁起物のひとつとして、参拝の記念になりますね。
長谷寺は大和七福神八宝めぐりの霊場でもあり、大黒天の御朱印もいただけます。こちらもおみくじとあわせてどうぞ。
おみくじを引くには
長谷寺の参拝には、入山料金が必要。中学生以上500円、小学生250円です。
ねずみくじは、納経所お隣にある授与所で引くことができます。おみくじは、ひとつ500円のお納めになります。
あわせて引きたい 近くのかわいいおみくじ
納経所奥の道を入ったところに、長谷寺の塔頭・能満院があります。
御本尊は地蔵菩薩。別名を日限地蔵といって、日を限っておまいりすると願いがかなうといわれています。
小さなお堂ですが御朱印やお守りなどの授与品もあり、おみくじも引くことができます。
種類は干支みくじやダルマのおみくじなどさまざま。時期によって取り扱いが変わるのかもしれません。
地蔵菩薩のおとなりには不動明王もまつられていることから、わたしはこちらのおみくじをいただきました。
赤・青・金と、パキッとした色合いが目をひく「不動明王みくじ」。ねずみのおみくじとあわせてどうぞ!
基本情報
総本山 長谷寺
所在地:奈良県桜井市大字初瀬731-1
拝観時間:8:30〜17:00(10〜11月・3月は9:00〜17:00、12〜2月は9:00〜16:30)
公式サイト:https://www.hasedera.or.jp/