京都市右京区にある仁和寺は真言宗御室派の総本山。桜の名所でもあり、春には多くの参拝者でにぎわいます。
桜おみくじ
桜の花のかたちのおみくじです。
色はピンクと白の2種類あり。紅白のめでたい色合いが気に入って、どちらも購入してしまいました。
素材は陶器製。
厚みのあるコロンとした姿がかわいい。
裏側にはお寺の名前入り。おみくじの紙は赤い紐を引いて、下から取り出します。
おみくじは桜の咲く時期だけでなく、通年いつでもいただけます。
お花をモチーフにしたおみくじは他にも多くありますが、意外に置物型は少ないのかもしれません。
仁和寺とは どんなお寺?
仁和四年(888)に宇多天皇が、前年に崩御した父・光孝天皇勅願の遺志を引き継いで創建。
当初は「西山御願寺」と称されましたが、元号にちなんで仁和寺となりました。
宇多天皇は退位後に出家して法皇となり、寺内に御室(おむろ)と呼ばれる僧坊を建てて住まわれました。これが仁和寺の建つ地名の由来となっています。
以降は代々の皇室出身者が住職(門跡)を務め、平安~鎌倉期にかけて隆盛を誇りました。
国宝の金堂は慶長十八年(1613)造営の京都御所正殿・紫宸殿を寛永年間に移築したもの。現存する最古の紫宸殿です。
伽藍には五重塔や御影堂・観音堂・二王門など格式のある建築物がたち、「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されています。
春と秋の特別公開では創建時の本尊・阿弥陀如来坐像をはじめ、お寺に伝わる仏像や絵画などが拝観できます。
近年は将棋の竜王戦の対局場所として使われることもあり、観る将としても個人的に見逃せないお寺です。
仁和寺の御室桜
桜の名所で有名な仁和寺。中門を入って西側に広がる桜の木々は「御室桜」と呼ばれます。
花は遅咲きで、木の背丈が低いのが特徴。五重塔を背景にした写真は、人気の構図ですね。
見ごろにはたくさんの人で混み合いますが、機会ありましたらぜひ。
おみくじを引くには
桜おみくじは御殿内の授与所や、境内にあるおみくじ処などで引けます。
わたしが参拝したときはひとつ300円でしたが、いまは500円になっているようです。
おみくじ処には桜おみくじのほか、だるまや招き猫のおみくじなど、かわいいおみくじがならんでいます。
なんでも宇多天皇は黒猫がお好きだったそう。今度参拝するときは、黒の招き猫おみくじを引いてみたいと思います!
基本情報
仁和寺
所在地:京都府京都市右京区御室大内33
拝観時間:不明
公式サイト:https://ninnaji.jp/