京都・中京区にある頂法寺。通称・六角堂と呼ばれ、生け花発祥の地と伝わります。こちらでいただけるおみくじのひとつが「鳩みくじ」です。
鳩みくじ
白い体に赤い目、黄色いくちばし。シンプルな鳥型のおみくじです。つばさは水色と金であらわされています。
胸の印は、六角堂のマークでしょうか? 頂法寺の寺紋とは少し違うようです。
下にあるくぼみに、巻いたおみくじの紙をはさみます(写真は、おみくじ紙をとって撮影)
素材は陶器製。プラスチックケースに入れられていますので、お土産にもいいですね。
通常はこちら、羽が水色のものがいただけます。春・秋には期間限定で、ピンクなどの色違いの鳩を出されるとか。
それはえらい気になりますなぁ…(と、京都弁っぽくいってみた)
六角堂とは どんなお寺?
頂法寺は観音菩薩をめぐる西国三十三所第18番、洛陽三十三所第1番の巡礼所。聖徳太子の念持仏と伝わる、如意輪観世音菩薩を御本尊とします。
お堂の形が六角形であることから、六角堂の名で呼ばれるようになりました。
以前はお寺の北側に池があり、ほとりの僧侶の住坊を「池坊」と呼んだそうです。仏前に花を供えるのに工夫したことが、生け花のはじまりといわれています。
代々池坊の家元がお寺の住職を務められ、現在も続きます。
六角堂と鳩
ところで六角堂と鳩、どういうかかわりがあるのでしょうか?
実はお寺の歴史と関係のある出来事は、とくにありません。境内にたくさんの鳩がいることから、モチーフに選ばれたようです。
鳩は幸福のシンボルとして広く知られているところも、縁起物として良いのかもしれませんね。
そんなことを書いておきながら、鳩の写真が一枚もないのはどういうことだ…当たり前のようにいつもいるので、わざわざ撮影しなかったのかしら。
六角堂の鳩モチーフですが、おみくじのほかにも一願成就の置物があります。
こちらは白とピンクの二種類。おみくじより大きめの作りです。願い事をひとつだけ紙に書き、鳩の中に入れて祈願します。
六角堂に納めても、持って帰ってお願いしてもどちらでも構わないとのこと。「家でおまつりするときは、目線より高い場所に置くように」と教えていただきました。
もちろんわたしはお持ち帰りを選択。色違いをそろえたいところですが「一願」なので、ここは白の鳩のみいただきました。
おみくじを引くには
「鳩みくじ」は納経所のある建物に入り右手奥、お土産品などが売っているお茶所に置かれています。ちなみに一願成就の置物は、納経所のほうでいただけます。
現在はおみくじの紙は決まった場所に結び付けるのが一般的ですが、六角堂では「縁結びの柳」に結びます。この柳に願かけをすると、良縁に恵まれるそうですよ。
わたしも色違いの鳩をもとめて、また参拝に行こうと思います。次こそ鳩の写真も忘れずに撮ってきますね!
ほかにも引きたい 鳩のおみくじ
京都にはほかにも、鳩のおみくじが受けられる神社があります。
そのひとつ、石清水八幡宮の鳩みくじは右向き・左向きの2種類あり。六角堂とはまた違ったタイプで、表情がかわいらしい置物みくじです。
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基本情報
紫雲山 頂法寺(六角堂)
所在地: 京都府京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町248
拝観時間:6:00~17:00(納経所 8:00~、お茶所 9:00~)
公式サイト:https://www.ikenobo.jp/rokkakudo/