六道珍皇寺では閻魔大王をモチーフにした「閻魔みくじ」が引けます。地獄の王がおみくじになると…あら、意外とかわいらしいかも?
(2023-05-30 更新)
閻魔みくじ
死者の生前の罪を裁く裁判官である閻魔王。おみくじでは赤い顔にひょろりとしたひげが特徴で、眼と眉をつり上げ、睨みをきかせています。
頭にはトレードマークの冠をかぶり、右手にはちゃんと笏も持っていますね。衣装は黄緑色で、背中にはお寺の名前が入っています。
サイズは小さめで、艶のある陶器製の置物型おみくじです。おみくじの紙は赤い紐を引いて、下側から取り出します。
おどすような顔をしていますが、こんな閻魔様なら怒られても怖くありませんね。
六道珍皇寺とは どんなお寺?
六道珍皇寺は臨済宗のお寺で、古くは愛宕寺とも呼ばれました。
お寺は「六道の辻」という場所にあり、かつては葬送地の鳥辺野の入り口で、あの世とこの世の境とされていました。
御本尊の薬師如来坐像は平安時代の作で、重要文化財に指定。また、小野篁が冥界への行き来に使ったという「冥土通いの井戸」や、特徴的な字体の御朱印も人気のお寺です。
六道珍皇寺の見どころや御朱印については、以下の記事も参考にしてください。
六道珍皇寺の閻魔大王像
境内、本堂に向かって右手側には、閻魔堂があります。お堂では小野篁像とともに、閻魔大王像がまつられています。
迫力ある地獄の王はお寺のシンボルとなっており、おみくじだけでなく、さまざまなグッズも扱われています。
特に閻魔大王像が表紙の御朱印帳は、インパクトのある人気の授与品です。お守りやストラップもおすすめですよ。
期間限定で閻魔大王の御朱印がいただけることもありますので、あわせてどうぞ!
おみくじを引くには
閻魔みくじは、わたしは特別拝観のときにいただきました。
六道珍皇寺では定期的に特別拝観の期間があり、本堂に上がったり、冥土通いの井戸のお庭を近くで見ることもできます。
通常は本堂に上がることはできませんが、境内は自由に参拝できます。
御朱印やお守りなどの授与品は、インターホンを押してお願いできますが、おみくじがいただけるかは不明です。
特別拝観の期間については公式サイトにて告知されています。事前にチェックして、どうぞおまいりください。
ほかにも引きたい 閻魔のおみくじ
六道珍皇寺以外にも、京都には閻魔のおみくじが引けるお寺があります。
上京区にある引接寺「千本ゑんま堂」は、閻魔王が御本尊です。
こちらのおみくじは、六道珍皇寺のものよりも大きめ。お寺の名前は入っていないので、オリジナルのものではないようです。
とはいえ、この閻魔様もかわいらしい…などと言っては、また怒られてしまいますかね?
機会がありましたら、あわせてどうぞご参拝ください。
六道珍皇寺の基本情報
所在地:京都府京都市東山区小松町595
拝観時間:9:00〜16:00
駐車場:なし
公式サイト:http://www.rokudou.jp/
実際に参拝した日(2019-05-03)の情報をもとに、記事を作成しています。定期的に情報を確認し更新していますが、最新情報と異なる場合があります。