「閻魔」とは地獄の王。死者の生前の罪を裁く裁判官でもあります。六道珍皇寺では閻魔大王をモチーフにした「閻魔みくじ」が引けます。
地獄の王がおみくじになると…あら、けっこうかわいらしいかも?
(2022-08-30 更新)
閻魔みくじ
赤い顔、ひょろりとのびた髭。眼と眉をつりあげて、睨みをきかせます。
頭にはトレードマークの冠。右手には、ちゃんと笏も持っていますね。
黄緑色の衣装、背中にはお寺の名前が入っています。
おみくじの紙は下から出し入れするタイプ。小さめですがしっかりとした陶器製で、つやのある置物型おみくじです。
おどすような顔をしていますが、こんな閻魔様なら怒られてもこわくありませんね。
六道珍皇寺とは どんなお寺?
京都東山の「六道の辻」。古くよりあの世とこの世の境ともいわれてきた地に、六道珍皇寺はあります。
閻魔庁につとめていた小野篁が、冥界への行き来に使った冥土通いの井戸など、伝説めいた見どころのあるお寺。
特徴のある字体の御朱印も人気で、行事にあわせて限定御朱印も多く出されています。
六道珍皇寺の見どころや御朱印については、こちらの記事もどうぞご参考に。
六道珍皇寺と閻魔大王
境内、本堂にむかって右手側に閻魔堂があります。
お堂では小野篁像とともに、閻魔大王像を安置します。
迫力のある閻魔様は、お寺のシンボルのような存在。おみくじの由来となったことにも納得です。
おみくじをいただく前に、ぜひおまいりくださいね。
六道珍皇寺では閻魔をモチーフにしたグッズが多くあります。なかでも閻魔大王像表紙の御朱印帳はインパクトあり。ストラップもかわいいですよ。
期間限定で閻魔大王の御朱印がいただけるときもありますので、時期があいましたらあわせてどうぞ。
おみくじを引くには
「閻魔みくじ」は、特別拝観のときに授与いただきました。
六道珍皇寺では定期的に、特別拝観のできる期間を設けています。このときにかぎって、ふだんは非公開の本堂内に上がれます。(※要拝観料)
冥土通いの井戸のあるお庭を近くで見たいかたも、特別拝観のときがおすすめです。
通常でも、閻魔堂のある境内は参拝自由。
御朱印やお守りなどの授与品は、勝手口のインターホンを押してお願いできますが、おみくじが引けるかは不明です。
特別拝観の期間については公式サイトにて、くわしく告知されています。気になるかたは、事前にチェックしてみてくださいね。
ほかにも引きたい 閻魔のおみくじ
京都ではほかにも、閻魔のおみくじが引けるお寺があります。
上京区にある引接寺「千本ゑんま堂」。御本尊は閻魔王です。
六道珍皇寺のものより、やや大きい置物型おみくじです。
お寺の名前は入っておらず、オリジナルのものではないようです。が、これもかわいらしい…といっては、また閻魔様に怒られてしまいますかね?
同じ閻魔つながりとして、機会がありましたらあわせてどうぞ!
基本情報
大椿山 六道珍皇寺
所在地:京都府京都市東山区大和大路通四条下ル4丁目小松町595
拝観時間:9:00〜16:00
公式サイト:http://www.rokudou.jp/