紀伊国一之宮・丹生都比売(にうつひめ)神社の「みちびき犬みくじ」。高野山へ弘法大師を導いたという神使いの犬です。白犬と黒犬、ただの色違いではありませんヨ。
みちびき犬みくじ
くりっとした目に、赤い首輪。丸っこい体、耳の形を見ると、一瞬ネコに見えなくもないかも…?
干支のおみくじでもありそうな、スタンダードなデザインの犬みくじです。
おみくじの紙は赤い紐を引いて、置物の下より取り出すタイプ。背中には神社の名前の印が入っています。
白犬と黒犬、さてどちらの犬みくじを引きましょうか。わたしはとくに理由もなく、黒犬のおみくじを引きました。
その後どうしても気になって、白犬のおみくじのために再び参拝することに。その理由とは…(つづく)
丹生都比売神社とは どんな神社?
高野山への入口にあたる場所に鎮座する丹生都比売神社。「天野大社」とも呼ばれる由緒ある神社です。昔は高野山への参拝前に、こちらにおまいりするのがならわしであったといいます。
まつられる丹生都比売大神は、天照大御神の妹神・稚日女尊(わかひるめのみこと)ともいわれる神様で、紀の川流域の人々に農耕や糸紡ぎ・機織りなどを広めたと伝わります。
全国の丹生都比売神をまつる神社の総本社であり、世界文化遺産にも登録されています。
外鳥居をくぐると、美しい太鼓橋があり。もとは神様のための輪橋ですが、参拝者も渡ることができます。撮影スポットとしても人気の場所です。
高野山へ弘法大師を導いた犬
千二百年前、弘法大師空海は黒と白の犬を連れた狩人によってこの地に導かれ、真言密教の総本山高野山を開きました。狩人は丹生都比売大神の御子である高野御子大神(狩場明神)であったと伝わります。
参拝後、家に帰ってこの由緒書を読んだとき、わたしは激しく後悔したのです…
「黒犬だけじゃ、ダメだったんだ!」
…いや、ダメなことはないですよ、おみくじなんですから。
思えばこれが、置物おみくじ沼にはまるきっかけだったのかもしれません。
どうしても二匹そろえたくなったわたしは翌年白い犬を求め、再び参拝しました。
…金の犬!? 由緒関係ないやん!笑
金の犬みくじは戌年限定のおみくじでした。はい、もちろんそろえましたよ…また後悔すると思ったので。はぁ、スッキリ~!
おみくじを引くには
「みちびき犬みくじ」は、丹生都比売神社の授与所で引くことができます。
また毎月16日にある月次祭では御神犬・すずひめ号が公開。すずひめ号、シュッとしてお行儀のよい紀州犬です。カワイイ。
公開時間は10:00~11:30、13:00~14:30と、限られていますのでご注意ください。
この日は通常の御朱印にも犬の印が入ります。参拝の証に、おみくじといっしょにどうぞ。
さらに現在はすずひめ号の子、大輝号とあわせて白黒2頭で御神犬を務めているとのこと。枚数限定ですが、来年3月末までご神犬特別御朱印もいただけるそうです。
今度は黒犬! 気になる~! これはまた参拝しなければ…。
すっかり犬に導かれている、ハナトリでした。
基本情報
丹生都比売神社
所在地: 和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野230
拝観時間:常時参拝可能(授与所 8:30~16:30)
公式サイト:https://niutsuhime.or.jp/