花鳥参拝帖

参拝した寺社の見どころと御朱印・おみくじの紹介

戒光寺【見どころと御朱印】身代わりの丈六釈迦如来

京都の戒光寺

泉涌寺塔頭・戒光寺の御本尊は丈六釈迦如来。台座から光背まで高さ10メートルにおよぶ仏像は、運慶・湛慶親子の合作です。

(2022-3-27 更新)

戒光寺でいただける御朱印

本堂内にある授与所でいただきました。

丈六釈迦如来の御朱印

戒光寺の丈六釈迦如来の御朱印

御本尊の御朱印です。迫力のある墨書き、良いですね。

文殊菩薩の御朱印

戒光寺の文殊菩薩の御朱印

京都十三仏霊場の第3番札所、文殊菩薩の御朱印です。

弁財天の御朱印

戒光寺の泉山七福神めぐり弁財天の御朱印

泉山七福神めぐり第二番・弁財天の御朱印です。

不動明王の御朱印

戒光寺の不動明王の御朱印

内陣にまつられる不動明王の御朱印は内陣公開のときのみ、書置きがいただけます。

右上の印は…もしかして足のかたちでしょうか?

戒光寺の見どころ

京都非公開文化財特別公開の戒光寺本尊

泉涌寺塔頭めぐり、続いて戒光寺にまいります。このときは京都非公開文化財特別公開で、本堂内陣まで入り参拝できるとのこと。

お寺は春・秋・お正月三が日など、定期的に内陣特別参拝の期間があります。くわしくは公式サイトでご確認ください。

戒光寺のはじまり

戒光寺の門

戒光寺は真言宗泉涌寺派の寺院です。はじまりは安貞二年(1228)後堀河天皇の勅願、宋より帰朝した浄業律師(曇照忍律上人)によって八条大宮の東につくられました。

のちに応仁の乱で建物は焼失。御本尊と開山の上人像は難を逃れ、お寺は一条戻橋の元誓願寺あたりに移りました。

正保二年(1645)には後水尾天皇の発願により、現在地に移転。大きな御本尊を移されるのは、さぞかしたいへんだったことでしょう…。

身代わりの丈六釈迦如来

戒光寺の本堂

門より入って右にあるのが本堂、左手には泉山七福神めぐり・弁財天のお堂が見えます。まずは本堂に上がり、御本尊におまいりします。

御本尊は丈六釈迦如来立像。まずはその大きさに圧倒されます。仏像の高さは約5.4メートル、台座・光背まで含めると10メートルにもなるそう。

顔立ちはどことなく中国風。丸い輪郭、長い耳、螺髪もまぶたも大きい。全体は落ち着いた金色、衣は彩色があり、文様がきらきらと輝きます。

お顔・身体つきとくらべて、手はややほっそりとした印象。指・爪は長く、水かきもしっかり確認できます。

仏像は鎌倉時代の仏師、運慶・湛慶親子の合作です。よく見ると首元にシミのような跡が。切られて血が流れたようにも見えます。

言い伝えによると、後水尾天皇がまだ東宮のときに即位をめぐって争いが起こり、寝首を掻かれそうになったときに釈迦如来が身代わりになったとのこと。

「身代わりのお釈迦様」は悪いことの身代わりになってくださる、また首から上の病気を治してくださると信仰されます。

大きさだけでなく、エピソードまで強く印象に残る御本尊です。

戒光寺の丈六釈迦如来像

遠くからでもよく見仏できますが、せっかくの機会なので内陣まで入ってみます。

仏像の足元から見上げると、前には衣の模様が。思っていた以上に細やかな細工です。

像の厚みもさることながら、光背のボリュームもすごい。光背は一枚ではなく、何層にも分かれて配置され、うねるように上部まで御本尊を覆います。

天井にぐるりとたたまれている布は、防火カーテンだそう。この像の大きさを考えると、非常時にお堂の外に出すこともできないでしょうしね。

それを考えると、よく応仁の戦火を逃れたものです。

内陣には御本尊と同じく難を逃れた戒光寺開山の曇照忍律上人坐像不動明王像も安置。

通常は岩座を踏みしめる不動明王、こちらに足の裏を見せるかたちはめずらしいとか。不動明王、意外にも扁平足でございました。

堂内には京都十三仏霊場・文殊菩薩もまつられます。

泉山七福神めぐり・弁財天

泉山七福神めぐりの弁財天

本堂のおまいりをすませ、続いて向かい側にある弁財天堂にまいります。まつられるのは泉山七福神めぐり第二番・融通弁財天です。

ご利益は商売繁盛・芸能上達金銭をはじめ、あらゆるものの融通を利かせ、願いをかなえてくださるといいます。

弁財天像は伝教大師最澄の作と伝わりますが、残念ながら秘仏。毎年1月の成人の日に行われる七福神めぐりと、11月3日の弁財天大祭のときのみ御開帳されます。

御朱印はいつでもいただくことができますが、機会があれば御開帳にあわせて参拝したいですね。

泉山七福神めぐりの弁財天のお堂

追記

2021年11月、伝教大師1200年御遠忌記念の特別公開に参拝。融通弁財天の御開帳記念・秘仏お姿入り御朱印もいただきました(※ネットなどでの御朱印公開は禁止)

そのほか、戒光寺境内には御陵衛士の墓地があります。油小路の変で亡くなった伊東甲子太郎はじめ、毛内監物、藤堂平助、服部三郎兵衛の墓は明治に入り、壬生寺より改葬されました。

おまいりは事前申し込み制。観光目的の史跡ではありませんので、希望されるかたは公式サイトより注意事項を確認のうえ、お申込みくださいませ。

あわせて行きたい 近くの寺社めぐり

戒光寺の南には泉涌寺、周辺には塔頭寺院がならびます。このあとも近くの塔頭を参拝、御朱印をいただきました。

参考・このときの参拝ルート

瀧尾神社剣神社悲田院新善光寺→戒光寺→法音院→即成院

基本情報

戒光寺

所在地:京都府京都市東山区泉涌寺山内町29
拝観時間:9:00~17:00
公式サイト:http://www.kaikouji.com/