花鳥参拝帖

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【當麻寺の見どころと御朱印】中将姫が導かれた寺へ…當麻曼荼羅と仏像拝観

奈良の當麻寺

奈良葛城にある當麻寺は、東西に古代の三重塔が並ぶ古寺。中将姫の伝説で有名な當麻曼荼羅のほか、貴重な仏像も間近で拝観できます。

當麻寺の御朱印

當麻曼荼羅の御朱印

當麻寺の蓮糸大曼陀羅の御朱印

新西国霊場第十一番・當麻寺本尊である當麻曼荼羅の御朱印。本堂でいただけます。

當麻寺の見どころ

當麻寺は612年に用明天皇の皇子・麻呂子親王が、兄である聖徳太子の教えによって河内国に開創した萬宝蔵院がはじまりとされます。その後、親王の孫の當麻国見が現在の地にうつし、金堂ほか七堂の伽藍をつくり、寺号を當麻寺と改めたと伝わります。

それでは東の仁王門から入り、順番に参拝していきます。

本尊 當麻曼荼羅

當麻寺の仁王門

門をくぐると左手に国宝の梵鐘。正面に大きな建物が三つ見えてきます。中央が国宝に指定されている本堂。左の金堂、右の講堂は重要文化財になります。まず御本尊がいらっしゃる本堂に参拝します。

本堂は曼荼羅堂ともいい、御本尊は當麻曼荼羅阿弥陀如来のいる極楽浄土の世界を描いた大きな織物です。現在まつられているのはその原本を写した絵画です。

もともとの曼荼羅は国宝指定。基本非公開ですが、近年修復が終わり、2018年の奈良国立博物館特別展「糸のみほとけ-国宝 綴織當麻曼荼羅と繡仏-」で公開がありました。わたしは行きそびれてしまったので、またの機会があればぜひ拝観したいと思います。

その當麻曼荼羅ですが、図柄をあしらった御朱印帳があります。金と銀の二色あり、どちらも繊細に表現されていてたいへん美しい…! 紙質もよく、人気の御朱印帳です。

當麻寺奥院の御朱印帳

こちらは當麻寺奥院の御朱印帳になります。この帳面に御朱印をいただきたいときは、先に奥院におまいりしたほうがいいですね。

金堂・講堂の仏像拝観

金堂・講堂は仏像好きのわたしが熱くおすすめするお堂のひとつです。先に本堂で受付してから参拝します。

金堂の御本尊は弥勒仏坐像。日本最古の塑像として国宝に指定されています。本来はこちらの仏像が當麻寺の御本尊だったそう。素朴なお顔にがっしりとした四角い体つきの仏像です。

その本尊の四方を守るのは四天王立像。持国天・増長天・広目天の3体は脱活乾漆像として日本最古例、多聞天は鎌倉時代の木像です。異国風のたたずまいに、髭をたくわえたダンディーな顔立ち。これも特徴的な仏像で、強く印象に残ります。

さらに向かい側にある講堂には丈六の阿弥陀如来坐像。ほかにも地蔵菩薩など、平安~鎌倉時代の仏像が並んで安置されています。

古く残る貴重な仏像ですが、間近で拝観できます。どうぞゆっくりとおまいり・見仏してください。

最古の東西三重塔

當麻寺にはふたつの三重塔があります。少し高台にあるめずらしい配置のこの塔、天平時代に建てられたものと伝わります。現在も東西の塔が残る伽藍として、もっとも古いものだそうです。

當麻寺の東西三重塔

参拝時、西塔は修理中でしたがブルーシートが外された状態になっていました。この東西の塔、似ているようで少し大きさや造りが違うのがおもしろい。この撮影角度ではわかりにくいよ…微妙な写真ですみません。ぜひ現地で比べてみてくださいませ。

中将姫の伝説

現在當麻寺の御本尊としてまつられている當麻曼荼羅。その原本には中将姫という女性の伝説と深くかかわりがあります。

中将姫は藤原豊成の娘として奈良の都で生誕。幼少のころから観音様への信心深い姫でしたが継母に妬まれ、都を離れて隠棲するなどの後、阿弥陀仏の導きにより當麻寺で出家されたと伝わります。

中将姫は五色の蓮糸を使って、一夜でこの曼荼羅を織り上げたそう。御朱印に「蓮糸大曼陀羅」とあるのはこの説話によるものだったのですね。

毎年4月14日には中将姫の命日法要である練供養会式(ねりくようえしき)が行われます。25の面をかぶった菩薩たちが姫を極楽浄土へ迎えにこられる當麻寺最大の行事です。

また當麻寺の塔頭・中之坊には中将姫の守り本尊「導き観音」、姫の足跡が刻まれた「中将姫誓いの石」なども伝わっています。當麻曼荼羅とあわせて、中将姫の伝説をたどるのもおすすめです。

あわせて行きたい 當麻寺の塔頭

當麻寺の境内には中之坊・奥院・護念院・西南院などの塔頭寺院が並び、それぞれ御朱印もいただけます。庭園や仏像の拝観のほか、写経・写仏体験ができるところもあり。

とくに春は牡丹の花咲くお庭が人気です。時期があえばあわせてどうぞ。

當麻寺奥院の浄土庭園

参考・このときの参拝ルート

當麻寺 奥院→本堂(曼荼羅堂)→中之坊

基本情報

二上山 當麻寺

所在地:奈良県葛城市當麻1263
拝観時間:9:00〜17:00
公式サイト:
http://www.taimadera.org/index.html(中之坊)
http://www.taimadera.or.jp/(奥院)
http://taimadera-gonenin.or.jp/(護念院)
http://taimadera-sainain.or.jp/index.html
(西南院)